表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
145/172

127 バイオハザード発生?

お読みいただきありがとうございます。

 

「姉様ー!お帰りなさい!」


 ディラント領都の邸に戻ると、私の可愛い天使、弟のエルドが走って来てギュッと私に抱きついてきた。はあ…可愛いー癒されるぅ。疲れが吹っ飛ぶわ。


「ただいま。エルド。良い子にしてた?マリアナ様と仲良く出来たかな?」


「うん!一緒に文字のお勉強や魔法の練習もしたよ!」


 ああ、エルドは精霊魔法、マリアナちゃんは治癒魔法使えるはずだものね。


 その後ろに続く様に母様がマリアナちゃんを連れて出迎えてくれた。


「フィア、お帰りなさい。怪我は…なさそうね。良かったわ。父様達は領軍棟の方にいらっしゃるの?皆も無事?」


「はい!母様。全員怪我も無く、無事戻って来ました。後は父様からお話があると思います。」


「ええ。わかりました。マリアナ様はとても良い子にしておられましたよ。エルドと一緒に楽しそうに遊んでいたわ。魔法にも興味がおありの様子だったから、エルドと練習もしたりして。」


 そして、マリアナちゃんを私に託し母様は足早に父様達のいる領軍棟に向かって歩いて行った。…よっぽど心配だったのねぇ。母様も父様大好き人だから。


 リグトス子爵はマリアナちゃんの無事を見届けると、直ぐに領軍棟へ行った。彼は捕縛者達からグランダ皇国内の様子を聞き出す為の尋問をする様だ。本当は私もそちらに参加したかったのだけれど。


「さ、私のお部屋にいきましょ。エルドとマリアナ様のお話聞きたいわ。」


 ま、今は可愛い2人に癒されようかな。


 そして、私は2人の周りにフヨフヨと漂っている精霊ちゃんが増えてる事に気付いた。


 エルドには闇以外の全ての精霊ちゃんが、マリアナちゃんにも光と闇と炎の精霊ちゃんが!


 2人ともレベル上がればきっと凄く強くなれるんじゃないかと思う。ダンジョンが落ち着いたら連れて行ってあげよう。


 だけど、やっぱり少し元気のないマリアナちゃんの為にも早いとこグランダ皇国をなんとかしてあげないとまずいよね…。


 何故か慌てた様子で母様が私を呼びに来たので、2人の護りをハクにお願いして、父様の所へ急いだ。そういえば、尋問の結果聞いてなかった。


「ああ、フィア、来たか。一緒にきてくれ。」


 そうして、案内された部屋に入ると。


「うっ!?何ですかこれは…。」


 その部屋の中には黒いローブを着た、ガルダート信者と思われる者達が拘束されていたが…様子が変。


 なんか変な臭いがする。話しかけても答えない。でも、兵士が一定の距離に近づくと、ピクリと反応してゆっくりと動いて反応する。


 捕らえた時はこんなんじゃなかったよね?


 顔を見ると青白く瘦せこけて目は落ち窪んで虚ろ。何より黒い靄と紫の靄が身体にまとわりついて気持ち悪い。黒いのは呪い。紫は隷属。その両方で縛られている。


「…死んでるんだ。だけど…動く。我々が近づくと攻撃してくる。噛まれた兵士もいる。今、治療させているが…。こいつらはアンデットじゃないかと思われる。」


 ひえっ…それってゾンビじゃないの?!噛まれた兵士大丈夫かな。あの有名な映画とかだと感染…。


「噛まれた兵士の所へ行きましょう。普通の治癒魔法では効かないかもしれません。」


 救護施設へ急いだ。


次の更新はまた週末になります。もし、早めに書けたらすぐ更新します。

宜しくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ