表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
134/172

117 捕縛・救出・脱出

お読みいただきありがとうございます。

 

 さあ、もうそろそろハクも起きてね。


 パッと見、私はヌイグルミを抱えている少女って感じでしょうか。それ程ハクは動かない。ずっと眠ったまま。


 やっぱ寝過ぎー。


「ハク、もうすぐ敵がいるかも知れないし、囚われている仲間達も助けなくちゃいけないの。直ぐに行動出来るように、私の肩に乗ってくれる?その方が両手が自由になるし。」


『うん!わかった。』


 そして、ハクは私の左肩に移る。さらに小鳥くらいちっちゃくなり全く重くない。


 まるで、可視化できる精霊みたい。


「ガダン兵長、それで、作戦はあるの?良ければ私が3階層に入ると同時に雷ちゃんの例のやつ発動して一気に鎮圧してみようと思うんだけど。どう?それで、もし防御されたら素早く皆で取り押さえてくれる?人質を取られたら、私が直接転移で行くから大丈夫よ。」


 まあ、色々穴のあるストレートな作戦だけど、何とかなるでしょう。皆は結界で守ってあるし。


「…では、行きます。」


 渋るガダン兵長を説き伏せ、強引に了承させた私は3階層の安全地帯のフロアに入った。


 マップが反応すると同時に雷ちゃんが忠実に赤い点だけをショックで狙い撃ちした。


 不意を突かれた黒いローブの男達が、私に気付く前に一斉に糸の切れたマリオネットの様にその場に崩れ落ちる。先程の賊の様な武闘派ではないからか、叫び声をあげる事なく気絶した。


 あまり強くない?…魔法士系じゃないのぉ?この人達、魔法耐性低すぎね。体力も無さそうだし。


 ああ、グランダ皇国は魔法士居ないんだっけ。


 女神リルディアの加護が無ければ魔法使えないもんね。


 でも、油断は禁物。どんな魔道具持ってるかわかんないし。


「直ちに敵を捕縛。父様の所へ運ぶから救出した皆も近くに集めて。取り敢えず外へ脱出させます。」


「他にもいるかも知れませんが、如何致しますか?」


「では、ガダン兵長達は私が戻るまでここで待機。もし囚われていた者達と行方不明者が全て一致したら、後ほどガダン兵長達も連れて父様の所へ転移、撤収します。行方不明者がまだいる場合は、引き続き4階層、5階層へ進み、捜索、敵の捕縛を続けます。」


「か…畏まりました。我々は警戒待機しつつ、お嬢様をお待ち致します。」


「リグトス子爵様は私と共に来て頂けますか。尋問などを手助けして頂きたいのです。」


「はい…フィアルリーナ様のお心のままに。」


 え…言葉遣いが信者のそれになってきたー?そして顔が赤いー!切れ長の瞳が潤んでいるのは何故ぇー!


 そんな目で見ないでぇ…照れるわ。


 スルーよ。スルーしましょう。


 そ…そう言えばエリーは?この大量の人達の中に埋もれているだけなら良いのだけれど。転移したら直ぐに探そう。


「では、ガダン兵長頼みます。…転移。」


ブックマーク&評価ありがとうございます。

長期休暇…終わってしまった。

次の更新は多分週末となります。

なるべく頑張って書きますので宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ