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三話 説明回のようですよ。

うーん時間が空いてしまいましたね。

次はもう少し早く出来るようにしたいです。

 光に名前を付けた後、とりあえずこれから如何するかを話し合うことにした。

「そういえば僕の事を主と言ったけど本当にそれで良いのかな、それに何故此処がええと『障鬼の森』だっけ、そう呼ばれているのか知っているんだい。」

 また沸いてきた疑問を光にぶつけてみる。彼女はクスクスと少し笑ってから答えてくれた。

「廻様が私を買ったその瞬間から私の主は廻様だけですよ。それとこの世界に渡り精霊と成った時にこの世界の知識が私の頭に流れ込んで来たのです。とは言っても現状役に立つのは、一般常識や少しばかりの地名ぐらいですね。後の知識の大半は私には使えない法技(ほうぎ)邪法(じゃほう)の物です。」

 ん、法技と邪法なんじゃそら。頭の中にクエスチョンマークが渦巻く。僕が考え込んでいたのを察したのか光が説明してくれた。

「廻様、この世界には一つの大いなる力が満ちこの世界を形成しています。この力を『創氣(そうき)』と言います。」

創氣か、確かにこの世界には力が溢れている気がする。ただしここの創氣はすごく重苦しい感じだけど。

「創氣は『戒器(かいき)』と言う場所に蓄積されていくのです。戒器は目に見える器官では有りません。しかし木にも地にもあらゆる全ての生きとし生ける者に存在しています。」

光の説明が続く、此処でふと気付いたことがある。僕はどうなのだろうか、おそらく此方からして見れば異世界から来たイレギュラーな存在の僕...。なんだか急に怖くなって来た、とりあえず考えるのをやめて光の説明に没頭する。

「そしてこの創氣は蓄積した者の心の状態や体の状態によって陽の力にも陰の力にも傾きます。陽の力を『聖氣(せいき)』陰の力を『邪氣(じゃき)』と言い、その力を使った物が法技と邪法なのです。廻様の世界の言葉で言うのなら前者は魔力、後者は魔法ですね。」

魔法ね、うーん少しだけほんの少しだけテンションが上がる。これでも僕は男の子だからね断じて男の娘なんかじゃない。昔幼馴染の女の子に魔法少女のコスプレさせられたことなんてなかったんや。


「次に『(けがれ)モノ』と『(かげ)なる者』です。此方は廻様の世界で言う魔物と魔族ですね。獣の心が堕ち邪氣が大量に蓄積され異形の姿に形を変えモノ、知能が低く本能のままに世界を犯すもの、それが穢モノです。」

僕を追い駆けていたのがたぶんそうなんだろう。人の生を犯し貪る者達、きっと彼らは生きながらにして死んでしまった者達。

「穢モノはそれ専用の退治機構が在ったり、冒険者ギルドでの討伐対象に成っていたりと此処が異常なだけでよっぽどでない限り人々の生活の一部として在るようですね。」

うーん滅ぼして喜ぶ者も居れば職を失い路頭に迷う者も居る。と言うか居なくなるなんて事は有り得ないのか、この世界に創氣が満ち負の感情がなくならない限り。うーんと唸っていても話は続く。

「一方で『陰なる者』たちは穢モノの中で途方もない時間を掛けて邪氣を溜め込んだモノや、一度に大量の邪氣を吸収したモノが突然変異を起こし変化したものです。知能が高く力は穢モノの比ではありません、しかもそれぞれに特殊な能力があります。邪法も彼らから生まれた物です。そして陰なる者には人が成る場合も有ります。」

ふう、とりあえず怖い存在だと言う事はわかった。遇わないようにしよう、もし遇っても速攻で逃げるようにしよう。逃げ切れるかどうかは別にしても。生きていたら良いこと在るよね、うん。

「ふふふ、今の所は大丈夫だと思いますよ。ここ数百年は彼らが多く住む大陸に動きは無いそうですから。それに廻様のその生きたいと言う強い思いがあれば大丈夫です、聖氣を一番強く引き出すのはとても強い生存本能らしいですし。それに私も居ますしね。」

確かに彼女が居ればとりあえず身の危険は免れるんじゃないかな、とは思うけどね。

「うん、頼りにしてるよ光、今の僕には君しか居ないんだ。これから二人仲良く協力していこう。」

そう言って少し微笑んでおく、といってもほとんど僕が彼女におんぶに抱っこになってしまう可能性が有るけれど。

少し彼女の頬が赤く染まっている気がする。風邪かな、んんん精霊は風邪引かないか。

「瘴鬼の森には強い穢モノが沢山居るんだよね。つまり此処は邪氣が多く溜まりやすい所だってことなのかな。」

明らかに何処かおかしいこの場所とさっきの話から推測を立てて質問する。

「はい、そうですね。ここは太陽の光も届きませんし、森の中心に陰なる者が封印されていて邪氣が漏れ出ているみたいです。」

怖いよ、なにそんな危険な所だったの、とっとりあえず此処から出ないといけないな。

「光、此処から出たら近くに村か町はあるかい。僕は一刻も早く此処から逃げ出したいのだけれど。」

「そうですね、私もそれが良いと思います。此処から最短ルートで森を抜け出して一番近くに在るのは...わかりました、『クリスタロスの町』ですね。中規模ですが豊かな水源があり栄えている街のようです。」

さしずめ水の町と言った所かな。よしじゃあ

「クリスタロスの町に向かって出発だ。」

「おお~。」

そう言って僕ら二人はやっとこさ異世界での大きな一歩を踏み出すことになった。




ありがとうございました。

余りお話は進んでいませんね(・・u)

次は人物紹介を挟もうと思っております。

なあに直ぐに書きあがりますよ。ハハハハハ(ry

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