表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/15

第五話 注意事項ダウンロード

全身に碑文のような模様が浮き出て光りだす。



『・・・ゆくぞ?自分を強くもて。』


「わかった。」



次の瞬間!何か大きなものに飲み込まれるような感覚に襲われる。


なんだこれは?とても深くて、暗い。



『意識を集中しろ!回線を固定するぞ。』



眉間のところから頭の中に何かが広がっていく感覚。・・・・頭の中がパンクしそうだ。


見たことも無い知識が夥しい(おびただしい)量で流れ込む。


やがて、文字の羅列が形を成していく・・・。



『よく耐えたな。回線は固定した。稼働率は最小限にしてある。・・・そろそろ目覚めの時間だな。必要な知識はお前が望めば引き出せる。くれぐれも回線を開放はするな。』


「何故だ?」




・・・そこで目が覚めた。

必要な知識は引き出せるんだったな。・・・こめかみに指を当て、目を閉じて意識を集中する。


竜は普段は眠っている、だが俺を通して記憶は共有している。どうやら回線を完全に開放すると、精神の存在の大きさの違いから俺が侵食されてしまうらしい。


それを防ぐ為に、あいつは意識のほとんどを休眠させている。


あいつと俺の体に出る模様は法成式と呼ばれるもの。この世の森羅万象を司る(ことわり)なのだそうだ。


俺は体に浮き出る法成式を見ながら、自分におきた現実を受け止めていた。


死を前にしたからか、竜と精神を共有したからなのか昨日とは違い、落ち着いて考えを巡らせることができる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ