一番の相棒
今回のバトルも長め
第十五章 ベストパートナー
朝月と御堂が背後と上空から同時に放った針天牙槍。無防備なプレッ
シャーに直撃するかと思われたそれは、突如として見えない圧力に押し
潰されてしまった。
「な・・・・ッ! “万物の圧縮”が発動してるだとッ!」
御堂の叫びがフェイスバイザーの通信を切っていても聞こえる。“万物
の圧縮“の発動条件は視界内にいることのはずだ。だったらなぜ―――。
「・・・・ッ!?」
プレッシャーの背中。亀の甲羅のようになだらかな曲線を描いている
その中心。そこに、死角など無いと誇示するように、巨大な眼があった。
×印になっている頭部、その付け根から後ろ足の間にある甲羅の端ま
で。甲羅を縦に裂く勢いでそれはそこに在った。
たった一つの眼球で背後も上空もカバーし得る視界。針天牙槍が押し
潰されたことから朝月も御堂も視界に入って―――。
「春彦ぉッ! 俺たちを助けろッ!」
朝月が後方待機しているはずの春彦に叫ぶ。安全だったはずの建物の
影から飛び出してきた春彦は螺旋鎖鎌を伸ばし、朝月と空中に浮いたま
まの御堂を絡め取って―――投げた。
「うおッ!」「ぅわッ!」
それぞれが逆方向に向かって投げ飛ばされる。最短の距離から最短の
動きでできるだけ離れた場所へと落とされた。
投げられる直前、朝月は刃物で斬られたような鋭い痛みを感じた。
「痛ッ・・・てぇ」
地面に叩きつけられる痛みに顔をしかめ、怪我が無いかどうかを軽く
確認する。すると、腹部付近に痛みが走った。
「痛っ・・・・」
いつできた傷なのだろう。少なくとも柚木との戦闘ではない。あの戦い
では柚木は攻撃をしてこなかったからだ。では、いつの傷だ? 心当たり
はいくつかある。さっきまであれほどの戦いを繰り広げていたのだ。こん
な傷程度ならできても不思議じゃない。
「まぁいいか・・・・でも、皆とはぐれたのはまずかったな・・・」
今は朝月一人しかこの場にいない。朝月は春彦がいた場所とは反対方向
に吹き飛ばされたのだ。春彦と金、御堂がプレッシャーの向かって左側に
いるとしたら朝月は向かって右側。合流するためにはどうしても、プレッ
シャーの背後か正面かを横断しなければならない。
「正面は論外・・・・背後も警戒されてるだろうしなぁ」
はぁ、とため息。合流することは諦めたほうが良さそうだ。
「まぁフェイスバイザーあるし、連絡には困ら――――」
ない、と言おうとしたのに、その言葉が繋げられることはなかった。
連絡を取ろうとフェイスバイザーに手を伸ばした。だが、その手に触れ
たのは一番重要なディスプレイ投射装置が見事に欠けたフェイスバイザー。
これでは連絡どころか起動さえもできない。
携帯端末を使って春彦に連絡を入れる。繋がるかどうかは賭けだったが
幸いにもデルタセントラルシティの通信回線は生きていたようだ。コール
音が鳴り、大した時間もかからずに春彦が出た。
『朝月君ッ! 無事ですか!?』
「ああ、無傷とは言い難いが大事無い。大丈夫だ」
切羽詰った春彦の声色に出来る限り落ち着いて応答する。自分で投げ飛
ばしておきながら、と思わなくもないが。
『はぁ・・・・よかった。フェイスバイザーに連絡しても応答しないもの
ですから心配したんですよ』
「あぁ~・・・フェイスバイザー、ぶっ壊れた」
『・・・え?』
「だから、壊れたんだって。フェイスバイザー」
『おいおいッ! それじゃ作戦伝達とかできないじゃねぇか!』
突然、受話器越しに別の人の声が飛び込んでくる。それは御堂のもので
春彦の文句を言う声は少し遠くに聞こえた。おそらく、御堂が携帯端末を
春彦から奪ったのだろう。
「ええ。だから俺のことは居ないものとして扱ってください。俺も俺で独
自に動くので。何かあったら連絡します」
『おいコラ勝手に―――――』
ピッと通話を切る。どうせあのまま会話を続けていれば何だかんだと理
由をつけられて合流させられる。朝月としてはプレッシャーの正面も背後
も横切るのは遠慮したかった。
かけなおしでも来るかと思っていたが、予想に反して春彦がかけなおし
てくることはなかった。
「さて・・・独自に動くとは言っても、何からするかな」
ここには朝月一人。何をするかもどう動くかも全部自分で決める必要が
ある。
さぁどうする?
朝月とはぐれ、御堂と合流した春彦と金は朝月からの連絡を受けてこの
先どう動くかを考えていた。
「朝月は自分で動くっていうから・・・こっちもこっちで動くしかないな。
問題は朝月がどう動くかだが――――」
戦場を共にする仲間の動向が不明というのは、それだけで戦略を崩壊さ
せかねない。一歩間違えば互いの行動が互いを阻害することにもなりかね
ないのだ。
だから出来る限り、行動を把握しておかないと悲惨なことになる。
「いえ、朝月君なら後手に動くと思いますよ。彼だって自分が戦力的に不
利だって分かってますから、無謀に突撃なんてしないでしょうし」
「それもそうか・・・・暁がいつ戻ってこれるか分からない以上、俺たち
が先手で行動して倒すっきゃないな」
物陰からノロノロと移動し続けているプレッシャーを見る。どこへ向け
て歩いているのかも分からないこの異形は一歩踏み出すごとに地響きを鳴
らしながら動く。今のところ死角と呼べる場所はごく僅かだ。
「死角が無いな・・・・背中の眼が開き過ぎだっつの」
御堂の文句も春彦と金には理解し得る。背中に新たに開いた巨大な眼。
それは大きく見開かれプレッシャーの真横まで視界内に納めてしまうほど。
忙しなくギョロギョロと動いている眼球に、捉えられれば死だ。
「金、周囲にアイツ以外の反応ってあるか?」
おそらくDUを発動したままであろう金に索敵を頼む。またあの機械的
な返事が返ってくるのかと思うと、春彦はげんなりする。まるで、出会っ
た最初の頃に戻された気がして、嫌なのだ。
「周囲に敵反応無し・・・・朝月の居場所を観測。ここから十時の方向へ
移動中。攻撃に転ずる気配無し」
ついでに朝月の位置情報までくれた。攻撃に出る気配が無いことから
推測されることは二つ。足がかりが無く攻撃に転じれないか、後手に回る
つもりで御堂たちが動くのを待っているか。
どちらにしたとしてもまず死角があるかどうかが問題になってくる。ど
んなにタイミングを合わせようと死んでしまっては意味がない。
死角を見つけなければ。
「春彦、疲れてるとこ悪いが、出来る限り全方位で囲むように鎖を伸ばし
てくれ。それで鎖が残った場所が――――あいつの死角だ」
「了解です!」
春彦も第一段階プレッシャーとの戦いでかなり生命力を消費したはずだ。
“未知の欠片”からの波動も受けている。擬似暴走を引き起こす危険があ
ってもなお戦おうとするのは流石と言える。
螺旋鎖鎌が無数に伸びていく。それは第三段階プレッシャーを包囲する
ように広がりドームを形成する。鎖のドームの中に閉じ込められたプレッ
シャーは、しかし、数秒と経たずにこじ開けてきた。
――ガァァァァッ!
歩くときの地響きにも似た咆哮が轟き、ドームは全てが圧縮され、小さ
な飛礫となって地に落ちる。
鎖が残っている部分は、無かった。
「死角が・・・・無い」
絶望に打ちひしがれそうになる。眼の視界内に納めることで必殺の一撃
を放ち、それに射程は関係ない。そんな存在を、死角無しにどうやって討
てというのか。
「いえ、絶望に浸るのはまだ早いですよ御堂さん」
春彦がまだ希望はあるといった風に御堂に呼びかける。その表情は自信
を持った表情で、御堂のように絶望していなかった。
「どういう意味だ?」
「さっきの鎖ですけど、圧縮されるまでタイムラグがあったんです。あの
背中の眼がいくら巨大だとしても眼球が一個で視認できる幅は決まってい
ます。百八十度がせいぜいです。つまり、左側にある物体を潰している最
中は右側は全くの無防備になるわけです」
「・・・・・なるほど、そういうわけかっ。確かに、まだ絶望には早いな」
意気を取り戻した御堂は朝月がさっきの光景を見、その可能性に気付い
ていると信じて作戦を練るために目を閉じた。もしアイツが音に反応する
なら、下手に携帯端末で連絡を取ろうとして着信が鳴ったら気付かれてし
まう。フェイスバイザーが無いことがこれほど不便だと思ったことは無い
なと御堂は思い、思考の海に沈んでいく。
「朝月の側で暁の復活を確認。戦闘に参加できるかは不明。自立歩行に問
題は無い模様」
「そうか、サンキュ。引き続き警戒しておいてくれ」
金は周囲の探知を続け、春彦はいつでも動けるように待機する。
こういう戦闘の時、軌条のような“発射”ではなく“設置”として攻撃
を命中させることのできる力が欲しいと思う。それさえあれば、苦戦する
ことなど無いのだから。
果たして朝月は、春彦の気付けた可能性に気付けていた。
否、朝月が、ではない。正確には復活した暁が、だ。
「あの眼、片方を見て圧縮している最中は反対側は無防備だ。そこを突け
ばもしかたしら勝てるかもしれない」
「なるほど・・・・攻撃に移りますか?」
「いや、まだだ。俺たちは後手に回ったほうがいい。攻撃力のあるお前と
撹乱力のある俺。いいコンビに思えても自惚れちゃいけない。戦闘要員と
しては同数でもあっちは俺が復活してることを知らないからな」
実は金のDU・神の瞳で気付いているのだが、二人はそんなことを知る
由もない。
どの道どちらかが動くしかない。お互いに状況が伝わらない以上、人数
が不確定扱いなこちらよりも人数が確定している向こうが先に動いた方が
いいだろう。
「問題は、どういう作戦を練ってくるかだ。向こうの先手の動きを見て俺
たちがその先を把握しないといけない。結構、難しい役柄だぞ」
「はい。たぶん、一回目の攻撃で決着を着けないと――――」
「――――勝機はなくなるな」
弱点を突かれダメージを負わされたのなら、それによる二回目以降の攻
撃を防ごうとするのが普通だろう。エクスクレセンスに普通が通じるのか
どうか分からないが一度目の攻撃で失敗したならプレッシャーは所構わず
破壊しにかかるだろう。逃げたであろう方向を片っ端から。周囲の遮蔽物
を破壊していって自分のフィールドを作る。そうなったら攻撃の手段など
無くなってしまう。遠距離からの狙撃か“発射”ではなく“設置”系の攻
撃手段を使うしかなくなる。無論、そんな準備をしている間にプレッシャ
ーは移動していってしまうし、そんなDUを持ったものが都合よく生きて
いるかもわからない。
正真正銘、最初で最後のチャンスが、一回目の攻撃チャンスとなる。
「春彦に連絡しておきましょう。そうしたほうが情報が確実に――――」
「それはダメだ」
携帯端末を取り出してコールしようとした朝月の手を暁が止める。
「どうしてです?」
「もし向こうが奴の近くにいたとして、着信で居場所がバレる可能性だって
否定できない。それでせっかく練った作戦が台無しになったらまた練り直し
だ」
確かにそうだ、と朝月も得心する。プレッシャーが音に反応するかどうか
は不明としても、懸念要素は消しておくに越したことは無い。無闇に行動
してそれが裏目に出たら目も当てられない。
そんな時、暁のフェイスバイザーに通信が入った。
『暁、聞こえるか?』
「御堂か? ああ、大丈夫だ」
『よかった。これで連絡に苦労せずにすむ・・・・で、だ。そっちはどんな
状況だ?』
暁の復活を知った御堂がフェイスバイザーへ連絡を寄越したのだ。無闇に
朝月の携帯端末へコールするよりも安全確実な方法だ。
「どうもこうも無いな。朝月と合流してるから、そっちが動くまで待つつも
りだった」
『ちょうどいい。そのことでの通信だ』
御堂の声色が変わる。
『まずは合流する。こっちの指示に従ってくれ・・・といっても指示しなく
ても分かる内容だがな』
「どういう意味だ? 合流なんてそうそう簡単に――――」
そこまで言って、朝月は周囲の異変に気付く。異変といっても、空間の
一部が裂けたということだ。
「暁さん、あれを」
朝月は若干の焦り気味で暁を振り向かせる。朝月にとってあまりいい思い
出の無い空間の狭間。裂けた空間からは見覚えのある、しかし雰囲気の全く
違う人物が顔を出していた。
「よぉアサツキ。迎えに来てやったぜ」
夏彦だった。春彦と同じ顔をしていながら性格も雰囲気も正反対という春
彦の守護人格。
「お前・・・どうして」
「今は正気で味方なんだろ? だったら仲間だろ」
あの時夏彦が朝月を攻撃したのは春彦を護るためでもあったし、朝月自身
が正気を失っていたということもあったから空間の狭間に押し込んだのだ。
正気があって仲間を護るために動いている朝月を攻撃する意味はない。
『まぁそういうことだ。夏彦の作った道を通ってこっちまで来てくれ。それ
から意見交換とかして、アイツをぶっ倒す作戦を練ろうぜ』
合計五人が集合し、無事に合流することができた。これでいちいち通信な
んて手段を使わなくても会話ができる。互いの意思疎通も容易だ。
「やっと合流できたな・・・・春彦も飛ばす方向考えろよな・・・」
朝月の文句に春彦は心外だと反論する。
「仕方ないじゃないですか。飛ばす方向とか、はぐれるとか、そういうこと
以前に生命の確保です。二人を助けること、それが僕が背負った命令なんで
すから」
「それで投げ飛ばしたのかよ。投げ飛ばされて俺が大怪我したら意味ないだ
ろうが」
「怪我、してないじゃないですか」
「それは結果論だろうが!」
「朝月君なら大丈夫だろうと信頼しての行動です!」
無意味に等しい言い争いを始める朝月と春彦の頭を、暁と御堂の拳が叩く。
一般的に拳骨と呼ばれるものだ。
「言い争いしてんじゃねぇよ! 今がどういう状況か分かっていて、その上
で言い争わなきゃならないほどの理由なんだろうな?」
「そうじゃないならとっととやめろ。喧嘩なんか、この戦場を切り抜けて
からいくらでもするといい」
こういうくだらないことで喧嘩してしまうところは、どんな過去を背負
っていても、どんな人生を歩んできても、たとえ隊長だったとしてもやっ
ぱり、歳相応の子供なんだと御堂は思う。出会って半年も経っておらず、
その上子供っぽさなど欠片も見せてこなかったからこそ、成人を迎えてい
る自分たちとは違ってやっぱり子供なんだと再確認させられる。
そんな子供を戦場に立たせてしまっていることに罪悪感を感じてしまう。
いかに常人離れした力を持っているといっても、大量の死を知るにはまだ
若すぎる。人の死など、一生知らないに越したことはないというのに。
(言っても仕方ないことか・・・・全員で、生き残ることだけを考えよう)
朝月や春彦、金を助けるためと言って御堂や暁が死んでしまっては意味
がない。死んでしまえば、結局、三人には死を見せてしまうことになる。
「じゃあ争いも収まったところで、対策を考えようぜ。じゃあ復活した暁
の意見から」
喧嘩して拳骨を喰らって、頭を押さえているとても考えなど纏まってな
さそうな二人をおいておいて暁へ会話を振る。
「俺か・・・・これは俺の勝手な推論だが――――」
その意見の傍らで、朝月は目を閉じて聞いているのかも分からない金を
見る。自分の能力を使って周囲を警戒しているのは明らかだが、その、自
分の周りに一切興味のなさそうな雰囲気が朝月を不安にさせる。確か金は
精神変化系に属する侵食タイプのはずだ。段々と能力の使用用途が広がっ
ていき、感情の幅は狭まっていく。心配や他人への配慮などが欠けていき、
知的探究心や好奇心が上回っていく。金の侵食はもう始まっていて、以前
死兆星に忍び込んだときも金の使用用途の広がった神の瞳が周囲の警戒と
警報解除の役割を担っていた。口調が変化してしまったのも侵食の影響と
考えるのが妥当だろう。
心配や他人への配慮が欠ける――――遠くまで投げ飛ばされて怪我をし
かねない状況だった朝月。敵の攻撃を受けてようやく復活できた暁。この
二人に対してなんの反応も示さないどころか、自分には関係ないとばかり
に興味の欠片も示していない。まさに今の金の状況が精神変化系の典型例
なんじゃないだろうか。
「――――い、―――月」
朝月は“未知の欠片”から発せられた侵食を促進させる波動を受けてい
いないから知らない。それでも思う。確実に金のDU侵食は進行している。
それも、修之さんに指摘されたときとは比べ物にならないほどに。
「―――――おい、朝月っ!」
「あ、はいっ!?」
そんなことを考えていたせいで全く暁の意見に耳を傾けていなかった。
当然、今までのことなど耳に入っていようはずもない。
「聞いてたかお前? 聞いてないだろ」
「すいません・・・・」
「悪い暁、もう一回言ってやってくれ」
地響きが鳴るなかでよくもまぁあれほど思考に没頭できたなと自分でも
思う。朝月はもう一度金のほうを見て、それから暁のほうを向いた。
「俺の勝手な推論で悪いんだが、俺たちがあいつに勝つ方法があるとした
らそれは――――能力の裏を突くことだ」
「能力の裏?」
「そうだ。朝月なら生きている死人のDUしか模倣できない。その死人が
一年以上身に着けていたものを自分が身に着けていないと模倣できないと
いった決まりがあるだろ? それと同じだ。あの第三段階プレッシャーの
“万物の圧縮”の裏を掻く。そのためには色々検証しないといけないが
―――現時点ではっきりしていることは三つ」
暁が指を一本ずつ立てていく。一個言うごとに一つ。
「まず、視界の中にいる物体しか圧縮できない。二つ、それに射程は関係
無い。三つ、死角が無い。この不利な状況を打破するために幾つか検証し
たいことがある・・・・・協力、頼んだ」
「でも、攻撃を仕掛けたら警戒が強まってしまうんじゃ・・・・」
「その点は心配ない。ようは、弱点みたいな場所を攻めず正々堂々正面か
ら攻撃を仕掛ければいいだけの話」
「え・・・・それって」
暁は移動し続けるプレッシャーを見て、何を思ったか不敵な笑みを見せ
て呟いた。
「ちょっと危ない実験になるかもしれないな」
輩蓮のベストパートナー・軌条氷魚とのバトルです。前回の沙良戦より長くなるかもしれませぬ・・・・・(汗
次へ~。