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霊峰ガルダに登ろう!  作者: 静先輩
第二章 Steamガルダ編
21/34

第21話 難易度の名前からしてバグってる

 通常ネルソンスキン(※ほぼブラピ)をセットし、満を持してガルダ本編に挑むことにした。


 メニュー画面に並んだ難易度は三つ。


 ・「ハイキング」

 ・「アドベンチャー」

 ・「フラッグ・オン・ガルダ(未解禁)」


「ハイキング」は明らかにチュートリアル延長戦。

「アドベンチャー」が事実上の本編らしい。

 そして「フラッグ・オン・ガルダ」は、アドベンチャーをクリアしたら解放されると小さく書いてある。


「フラッグ・オン・ガルダってことは、山頂に旗を立てるモードか。王道だな」


 そう思って何気なくネットで攻略情報を漁ったら、さらに一段階上があることがわかった。


 最高難易度、その名も――「ネルソン」。


 ・ハイキング:観光

 ・アドベンチャー:冒険

 ・フラッグ・オン・ガルダ:山頂に旗を立てる

 ・ネルソン:『ネルソン』をやる


「……ネルソンをやる、って何だよ」


 もはや動詞扱いである。

 とんでもない偉業を成し遂げた人名が、そのまま「名詞兼動詞」になってる世界観。

 言語学者が聞いたら頭抱えるやつだ。


 しかも、攻略Wikiによると、名付けの元ネタはこうらしい。


「史実のネルソンは旗を三本持ってガルダに挑んだが、「フラッグオンガルダ」の難易度名がフラッグ」と単数形なのは、『旗の本数がまだ足りていない』という隠し難易度の伏線である」


「うるせえよ」


 いちいちメタファーを仕込んでくるな。

「フラッグ・オン・ガルダ」は単数、史実では旗三本、不足分二本=上の隠し難易度がまだある、みたいなパズルを真顔で組み込んだやつ、絶対ネルソン信者だろ。


 それ以前に、「ネルソン」が難易度名として自然に受け入れられているあたり、この世界ではネルソンが「概念」にまで昇華していることになる。


 もっとこう、ハードとかナイトメアとかインフェルノとか、そういうインフレをしてくるかと思ったら、まさかの人名。


 一番怖い。

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