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【幕間2】 エリクと相棒ロボの超科学講座2 超時空移動〈ワープ〉について
エリク 「ああ、もう。宇宙空間の旅って、ほんと退屈なだけ。超時空航行ガンガンやって、早く次の星に行きたいな」
万能検査機 「ダメだよ。エリク。超時空航行ってのは、そんなに気安くやるもんじゃないんだ。どうしてもの、非常時だけにするんだね」
エリク 「よくそういうけどね。なんでなの?」
万能検査機 「まだ、技術が未完成なんだよ。一定の確率で、事故が起きる。だから人間の超時空航行は、基本的にはしないんだ。宇宙海賊とか、ああいう命知らずの無法者なら、ビュンビュン超時空航行するけどね。結局寿命を縮めるだけさ」
エリク 「事故って、どういう事故が起きるの?」
万能検査機 「超時空航行ってのは、時空の超圧縮と伸長を、急にするからね。次元転換がうまくできなくて、元の姿に戻れないことがあるんだ」
エリク 「アイスクリームをカチカチに冷凍しちゃった。解凍したら溶けちゃった、みたいな?」
万能検査機 「どちらかと言うと、解凍したら、りんごになっちゃった、みたいな、かな」
( 幕間2 了 )




