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76話 赤い車
部屋に戻ると、山本さんはくつろいでいた
と思ったら、近づきながら悲しそうに言った。
「上川くん、実は、私ね…低血症なんだ」
「え…大丈夫?」
「うん、執事がいるから、」
山本さんは、また悲しそうな顔をした。
そこに、執事さんが来た。
「お嬢様、上川様、そろそろ、お時間でごさいます。」
「ええ、わかったわ」
部屋を出て、門を通り、外に出ると、そこには、真っ赤な車が止まっていた。
「みて!山本家自慢の車よ!」
「…え、」
「すごいでしょー、上川くん、乗っていいよ!」
「う、うん」
普通は、2人乗りだが、その車は5人乗りだった。
それで、帰るのかと思ったら、
「今から、従兄弟迎えに行くよ!」
と言われた。
「え、」
戸惑いながらも、赤い車に乗った。
座り心地は完ぺきだった。
そう考えていると、空港に着いていた。




