72話 ハプニング
昼間の水着といい、最近、山本さんの距離がすごく近いことがある、もしかして…僕のこと…好き、なわけないか。
着替えて、扉を開けると、すごく、広い露天風呂があった。
すごく広いな、そう思っていると、壁越しに、声がした。
「上川くん、いる?」
「うん、いるよ!」
「よかった〜!、上川くんがいないと不安だから」
「え、」
僕は氷のように、固まってしまった。
この向こうに、山本さんがいる、そう考えると、何かドキドキしてくる。
「ねえ、上川くん、湯加減どう?」
「う、うんいい感じ!」
「よかった〜!」
山本さんは、どこか嬉しそうな声だった。
「ねえ、上川くん、ボタンそっちにもある?」
「ボタン…、あるよ!」
「押してみよ!」
「う、うん。」
「せーの!」
山本さんが、押した瞬間、
壁が下に下がっていった。
「え…!!!!!」
「え、!!!!!!!!!!!」
湯気で、よく見えないけど、タオルを巻いた山本さんが、いた。
「ちょっと、何よこれ、聞いてないんだけど、執事!!!!!」
山本が、そう叫ぶと、執事さんが、スッと現れた、
「申し訳ございません、お嬢様、上川様、」
「な、なんで、ボタンを押したら、な、なんで、か、壁が下がるのよ!」
執事さんが、申し訳なさそうな声で言った。
「申し訳ございません、そちらのボタンは、お掃除の時に使うものでして、」
「なんで、そんなボタンがあるのよ!」
「設置場所を間違えました。」
「なにしてるのよ!」
「申し訳ございません。」
「早く直しなさいよ!」
と山本さんは、怒ったような口調でいっていた。
「かしこまりました、すぐに直しますので、お風呂をお上がりください。」
「わかったわ」
僕達は温泉を出ることになった。




