60話 イタリア語
「う、うん……」
さっき、なんていってたんだ……
「上川くん、そろそろ、帰ろっか!?」
「う、うん……」
「じゃあね!」
「山本さん一緒に帰らないの?」
「ちょっと、このあと予定あるから。」
そういう、山本さんの顔はどこか赤かった。
「う、うん……また、年が明けたらね!」
「うん、バイバイ……」
なんで、僕は胸がドキドキしてるんだろう。
「執事、行くわよ!」
「お嬢様、よろしいのですか、上川様にお伝えにならなくて。」
「べ、別にそんなのじゃないわよ。」
「執事、早く行くわよ!」
「かしこまりました。」
「お嬢様、少しお待ち下さい。」
「上川様、お嬢様がおしゃべりになっていたのはイタリア語ですよ!」
「え………」
「では、」
山本さんと、執事さんが帰ったあと、僕はスマホで山本さんの言ったことを調べようとしたけど、山本さんの、発音が良すぎてなんていっているのか分からなかったから、検索できなかった。
山本さん(夢?)
なんで私、あんな事言ったんだろう、え、上川くん、気づいてないよね、え、上川くん、気づいてたらどうしよう。




