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58話 観覧車
観覧車の中は密閉空間だ、なのに、なんか今日は、いつもと山本さんの様子が違うような感じがして、僕のドキドキが、止まらない。
だんだんと、観覧車が上にあがってきた、その時
「上川くん、sei adorabileだね。」
「え…?」
「ん、」
「今、なんていったの?」
山本さんは、少し目を丸くして、クスクスっと笑っていった。
「景色が素敵だねって意味だよ。」
「え、…本当に?」
「本当よ」
「何語?」
「…ないしょー」
「え…」
山本さんは、少し顔が赤かった、し、なぜかすごくほほ笑んでいた。




