57話 遭遇
どうしようか悩んでいると、背後から気配がしたので、振り返ってみると、そこには、生徒会長がいた、
「せ、生徒会長?!」
「あら、奇遇ね、」
「え、あ、え、」
「どうして、ですか……」
山本さんは、まだ震えた声でしゃべっている
「…たまたまよ!」
絶対、またまた、じゃないだろう、と思った。
「あら、二人とも、やっぱりお似合いだし、イチャイチャするのね!」
「いや、別にそういうわけじゃ……」
「あら、そう。」
生徒会長の目はよく見えなかったが、笑っていなかった。
「山本さん、一緒に回ってもいいかしら。」
「え…」
僕は固まってしまった。
なんと、生徒会長は衝撃的なことを言った。
「あら、私の前では、いちゃつかないのね。」
「え…?」
「いちゃついてなんかいません、何か証拠はあるんですか!」
と、山本さんが怒りながらいっていた。
「あら、証拠ならあるわよ。」
そういって、生徒会長はスマホを見せた。
「これが証拠よ!、上川くんを私に渡さないと、全世界に公開するわよ」
「え…!?」
「だから、なんですか、生徒会長!」
「あら、これでも、渡してくれないのね!」
「渡しませんよ、上川くんは!」
「あら、世界中に公開してもいいの?」
山本さんが執事さんの方を見たかと思うと、大声で
「執事。」
と呼んだ。
「お嬢様、どうしましたか?」
「生徒会長をつぶして、あとついでに、総理大臣も、」
「かしこまりました。」
「上川くん、次は観覧車に乗ろ!」
といって、僕の手を引っ張っていた。
生徒会長の顔は笑っていなかった。
「あら、山本さん、こんな真似して良いのかしらね!」
と、生徒会長の声が聞こえたような気がした。
観覧車はすごく大きかった。
「上川くん、乗ろ!」
「う、うん……」
その時、山本さんの顔は少し赤かった。




