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54話 手
「生徒会長、お言葉ですが、こちらメロンです。」
「あら、ありがとうね、メロン、いただくわ。」
執事さんがやってきた、
「お嬢様、本当によろしいんですね。」
「ええ、」
山本さんは笑っていなかった。
「そうでございますか、ですが、生徒会長様のお父様は総理大臣ですよ、」
「いいのよ、山本家のが強いから。」
「あら、私に勝てるかしらね、山本さん!」
これは、ヤバいって、山本さんも、生徒会長も、
目が笑ってない
「生徒会長、あなたは、執事いないの?」
「あなたこそ、ブランドバック持ってないじゃない!」
「これはですね、生徒会長、分からないかと思いますが、1000万円するバックですよ、」
「あら、あなた、専属のシェフはいるのかしら、」
「いますよ、ミシュラン三ツ星の、」
「ぐぬぬ……」
「生徒会長、もう、自慢できるものないんですね、うふふ」
「……」
「上川くん、行こ!」
そういって、山本さんは笑顔で僕の手を引っ張った。
「あの二人、いいわね……」
と、聞こえたような気がした。




