5話 山本さんはお金持ち?
リムジンが来た
なんだろうこのリムジン
そう思っていたら、ガチャッっとドアが開く音がして見てみると、なんと、
山本さんだったのだ。
「七瀬お嬢様、この公園でお間違い無いでしょうか。」
「間違えないと思うんだけど」
「あっ、上川くん。」
「山本さん。」
「山本さん一つ聞きたいことが」
「もしかしてこのリムジンのこと?」
「うん」
「びっくりするよね、私は歩いて行くっていったんだけど、お父様が聞かなくて、」
「なるほど」
「山本さんって何者なん?」
「それは……」
「〇〇ゆってもいい?」
「お嬢様がいいなら」
「上川くんって山本財閥って知ってる?」
「山本財閥ってあの有名な?」
「そう」
「私ね、山本財閥の娘なの」
「うん。なんとなくそんな気がしてた」
「ライン交換する?」
「うん」
「お嬢様、」
「いいでしょ」
「今回だけですよ。」
「わかってる」
交換して………
「このあとどうする?」
「でも、」
「お嬢様今日は特別に遊んでもいいですよ」
「本当?」
「はい本当です。」
「では上川さまお嬢様をよろしくお願いします。」
「はい。」
「ではお嬢様、4時半にお迎えに参ります。」
「それでは。」
「なにする?」
「そうだね、」
「山本さんはなにしたい?」
「公園でできること……」
「おにごとかって……」
「いや、嬢様だしダメか、」
「あの上川くん、おにごってなに?」
「え、あっ、そっか知らないか」
「うん、」
「それじゃかくれんぼは?」
「かくれんぼなら知ってるけど、中学生で、」
「そうやな」
「山本さんがやったことのあることって何?」
「私は乗馬にサーフィンに水泳とかかな」
「すごいことしてるんだね」
「すごいよ、乗馬出来ないから普通」
「そうなの週1回は乗馬してる
うちは馬飼ってるからね」
「馬……」
「普通は買わないの?」
「普通は買わないよ、てゆうか買えない、」
「そうなの」
「うん」
「山本さん、やってみたいことある?」
「一人で買い物に行きたいな」
「一人でいったこと無いの?」
「うん、〇〇がいつもついてるから」
「他にやりたいことある?」
「そうだね、普通にお話する?」
「そうしよっか」
「山本財閥ってね最近ここに来たのその理由は……」
「お嬢様お迎えに参りました。」
「〇〇、来るタイミング悪すぎる。」
「そうでしたか、でもお迎えの時間ですので」
「ふ〜んそう。」
「上川さま、お嬢様のご相手押していただいてありがとうございます。」
「お礼にご自宅までお送りいたします。」
「え、いいですよ、そんな」
「上川さま遠慮は要りませんどうぞお乗りください」
「分かりました。」
「ありがとうございます」
「上川さま、ご住所は」
「〇〇丁目の〇〇です」
「はいかしこまりました」
リムジンってこんな広いんだな……
初めて乗った
「上川くんリムジンすごいでしょ」
「うん、広いね」
「でしょ、このクルマ特注らしいんだ、しかも、防弾しようらしいなの」
「すごいね」
なんで防弾しようなんだろう
「上川さま到着いたしました」
「ありがとうございます」
「山本さんまた明日」
「上川くんまた明日」