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第10話 真実
職員室から話し声が聞こえてきます。
先生に聞いてほしい頃があったから、だから先生にあいたかったから、それだけなのに。
話しごえが聞こえる。
耳を塞ぐまえに、その情報は私の心の中に飛び込んできました。
聞いた事のない口調で、先生が他の教師達と喋っています。
「馬鹿な生徒だよな~、騙されてる事もしらずに」
どうして?
嘘だって言ってください。
「イジメが公になったら大問題だ。やけになってマスコミに涙目でうったえかけられてもしたら、たまんねぇよ」
そんなのありえない。
そうですよね?
「恋日の奴、見た目だけは良いから、悲劇のヒロインとして担ぎ上げれられると面倒だからな」
うそ。
うそ。
うそ。
私は教師達の笑い声を聞きながらその場から走り去った。