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アウルースの日常? 2

久しぶりの投稿です。

またまたアウルくんです。

「らんらんらーん、ふんふふーん」


 スキップスキップ。ボクは今日も5本の木の下でスキップだ。


「ん? なぁに?」


 何かな? なんだかピカピカふわふわしてりゅのがいりゅ。

 白くてぇ、まん丸でぇ、ありぇえ? 羽がありゅ?


「えいッ!」


 ボクは捕まえようと、両手でパチンとしたんら。


「ぶわッ! あっぶねーな!」


 ありゃ? なぁに? おしゃべりしたよ?


「ありぇ? 小さい……むし? ひと?」

「ちげーよ! ボクは妖精だ! 妖精のフィーて言うんだ。何すんだよ! ぺしゃんこになるとこじゃねーか!」

「よ、ようしぇいしゃん!?」


 ありゃ、噛んじゃった。


「おう!」


 胸を張ってなんだかちょっぴり偉そうだよね。

 ボクはそぅ〜ッと短い人差し指を妖精さんの目の前に出す。

 ゆっくり……ゆ〜ッくりね。


「ぐりゅぐりゅぐりゅ……」


 妖精さんの目の前で、指でぐりゅぐりゅまぁりゅく指を回した。


「え? お前、何してんの?」

「まりゅまりゅぐりゅぐりゅ……」

「いや、だから何?」

「ありぇ? お目々回りゃない?」

「ボクはトンボかよッ!」

「え? ちがうの?」

「だぁかぁらぁ! 妖精だって言ってんじゃん!」

「だって見たことないもん。ぐりゅぐりゅまりゅまりゅ。」


 ――ペシッ


 妖精さんがボクの手を叩いた。痛くないね。うん、ぜんぜん痛くないや。


「ありぇ? なぁに?」

「その指、止めな」

「えぇー……」

「なに残念そうな顔してんの? だからボクは虫じゃないの」


 今度はボクは羽を掴もうと、そぅ〜ッと手を出す。親指と人差し指で挟んじゃえ。何故かお口もとんがっちゃうけど。


「そぅ〜っと……」

「いやいや、今度は何だよ!」


 妖精さんはヒラヒラ〜と上に飛んだ。


「あぁー、とどかないじゃん」

「お前、さっきから何しようとしてんの?」

「え、ちゅかまえようと」


 しまった! 虫かご持ってないや!


「捕まるわけないじゃん」


 妖精さんはそのままヒラヒラ〜とボクの頭にのった。


「おぉー!」

「お前、名前は?」

「ボク? ボクはアウリュ。」

「あぁ? あんだって?」

「あーうーりゅ」

「あうりゅ?」

「ちがうよ、アウリュ。リュなの」

「だから、あうりゅだろ?」

「ちがうって。ちゃんと喋りぇないの? ほんとに妖精さんなの?」

「お前がちゃんと喋れてないんじゃん!」

 

 妖精さんが、ボクのおでこをペシペシと叩く。

 でも、痛くないよ。ぜんぜん痛くない。


「えっとね、ボクはアウリュース・サウエリュ」

「余計わかんない」

「えぇー、どうしてぇ?」

「だから、お前がちゃんと喋れてないんだよ。いくつだ?」

「なにがぁ?」

「歳だよ歳。何歳だ?」

「ボクは3しゃい」


 ボクは短い指を3本立てて教えてあげたの。


「なんだ、まだまだちびっ子じゃねーか」

 

 うん、この妖精しゃんは偉そうだ。

 ボクは妖精さんを手に乗しぇたくて手を出す。

 フワリと妖精さんがボクの手に乗った。


「おぉー! 本当に妖精さんなの?」

「おうよ!」


 また、偉そうだ。

 なんだっけ? さっきお名前言ってたよね。

 えっとぉ……えっと……


「お名前なんだっけ?」

「フィーだよ、フィー!」


 あ、そうだそうだ。思い出した。


「そうだ、フィー!」

「いや、何自分で思い出した感出してんの? 今ボクが教えたんじゃん」


 そうだっけ? なんでもいいや。


「妖精さんは何してんの?」

「ああ、そうだった。お前さぁ、アルコースて知らないか?」


 んん? アリュコースって、ボクのとーさまだよね。


「ボクのとーさま」

「そうか! じゃ、連れてってよ!」


 妖精さんがボクの前でふわふわしていりゅ。


「えぇー、嫌」

「何でだよ! 何で嫌なんだよ! そこは、いいよー! て可愛く言うとこだろ?」


 可愛く? 何が? この妖精さんは何言ってんの?


「え……何でそんな、なんだこいつ? みたいな目で見るかな?」


 ありゃりゃ、ばりぇちゃった。


「ボクね、今ここで遊んでんの。だかりゃ嫌」

「なんだよー! いいじゃんかー!」

「だぁめ。まだ、ふわりふわりしてないかりゃだめ」

「あん? あんだって?」

「だかりゃぁ、ふわりふわりすんの」

「何するって?」


 だかりゃね、こうしてお手々をひりょげてぇ。


「ふわりふわり〜、ふわふわ〜ん」


 5本の木の間をクネクネクネクネ。


「ふわり〜ふわふわ。ふわ〜り」


 ペタペタと木を触ってみりゅ。

 ペトッと抱きついてみりゅ。

 目をつむって耳をすます。


「今日もぉ、なんにも聞こえな〜い」


 はしっこの木から順にペタペタ触ってペトッと抱きつく。5本全部に抱きついて、少し離りぇて木を眺めりゅ。


 サワサワッて、葉っぱの音がしゅる。うん、いつも通りだ。

 ボクはまた鳥さんになって5本の木の間をクネクネクネクネ。


「ふわふわん〜、ふわりふわ〜り」


 クネクネ……ポテポテ……クネクネ……ポテポテ……


「お前、何してんの?」

「この木にね、リリしゃまがお花を咲かせてくりぇたの。その時にね、白い鳥さんがフワフワ〜て飛んでたの」

「ああ、リリか! リリはもういないのか?」


 え……妖精さんリリしゃま知ってんの?


「なんだよ?」

「妖精さん、リリしゃま知ってんの?」

「ああ、もちろんだ! マブダチだよ!」


 え? まぶゅ……まぶ? なんて?


「友達だよ!」

「えー、うっそだぁー」

「なんでだよー!!」


 なんとなくぅ……?


「白い鳥さんはルー様の事か?」


 え、妖精さんはなんで知ってんの? リリしゃまのお友達の特別な白い鳥さん。


「ボクはルー様と話したからな!」


 ありぇ、また偉そうだよね。


 ――パチンッ


 ボクはまた両手でパチンとした。


「ぅわぉ! 止めて! 何してんだよ!?」

「え……だって偉そうだかりゃ」

「なんなんだよ。ボクはリリとも友達だって言ったじゃん」

「ボクはリリしゃまと一緒にたくさん遊んだよ。」

「ああ、リリは良いやつだよな!」

「リリしゃま大好き!」

「ボクだってリリは好きだよ!」


 なんだ、そうなんだ。


「妖精さんもリリしゃまと遊んだの?」

「ボクはリリに助けてもらったんだ。その時に、アルコースもいたよ」

「とーさまが?」

「ああ。で、アルコースはどこ?」


 探さなくても、きっともうすぐ来りゅよ。いつも、ボクがグルグルしてりゅと来りゅかりゃね。


フィーが最後まで出てこなくて、忘れてしまっていたのでお話を考えてみました。

宜しければ、ブクマと評価を宜しくお願いします!


『とう様』を『とーさま』に変更しました。

なんか違和感があったのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 感想でリクエストしたフィーの話が現実に! ありがとうございました。 アウルくんはフィーに対して結構扱いがひどいですね。しかしやりとりが微笑ましい(笑)
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