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273ー攻略

いつも読んで頂き有難う御座います!

『いいね!』機能なんてものが出来たそうです。

良かったらお願いしまーす!

どのお話が好評なのか目安になるんだそうですよ。


今日は3話目の投稿です!

では、どうぞー!

「もう少しでまた罠があります! 先に解除します!」


 俺が地面に両手をつき土魔法で地面を揺らすと、両側の壁から土の槍がドドドッ! と飛んできた。


「おぉ〜!!」

「進みましょう!」

「殿下、全て見えているのですか?」

「うん、オク。ダンジョンに入ってから、鑑定とサーチを重ねて常時発動してるの。

 そしたら、めちゃよく分かる様になったから楽勝だよ」

「はぁ……無敵ですね」


 ――ザシュッ!!


 リュカが俺の前に出て、蜘蛛の魔物を一掃してくれる。


「オク、そんな事はないよ。みんなが周りの魔物をやっつけてくれているからだ」


 魔物を討伐すると、死体は消えるがアイテムがドロップされる事がある。

 それも忘れずに回収してマジックバッグへ入れる。



「次の階段で10階層終わりだ。エリアボスがいるよ」

「殿下、了解です。私達が行きます!」

「お願いね。頑張って」

「殿下にばかり頼っていては騎士団の名が廃りますからね。任せて下さい」


 おー! 頼もしいじゃん!

 階段を下りると、大きな扉があった。


「行くぞー!!」


 ――おおーッ!!


 いや、なんと言うか……まあ最初のボスだしね。さっき出てきてたしね。最初に出てきたキモイお花と植物の大きいのと、大きな大きな蜘蛛の魔物だったんだけどさ。ビックスパイダーて言うらしい。

 でもさ、瞬殺はどうかと思うぜ。瞬殺はね。俺、ちょっと引いちゃったわ。


 このエリアボスのドロップアイテムが大量の糸と蜂蜜だった。

 この糸で布を織って服を作ると防御率がアップする。と鑑定で見えた。戦闘服に良いね。しかし、一体何着作れるのだろう?て、くらい大量の糸だ。

 蜂蜜は回復効果があるんだってさ。いいじゃん。美味しいのか?



「リリ、次行くぞ」

「はい、フレイ兄さま」

「後は頼んだぞ!」


 アルコースが残る隊員達に声を掛ける。


 次の10階層分はミミックとゴブリンだらけだった。ゴブリン、本当にいるんだな!

 宝箱て、初めて見たよ。しかも8割ミミックだ。でも、全然強くない。楽勝だぜ。


「次がエリアボスです」

「はい! 行きます!」


 また騎士団と領主隊が扉を開けて進んで行く。

 まあ、予想通りだよな。ホブゴブリンと大きなミミックだった。ミミックは小さいのを沢山従えた超デカイやつ。大きくなっても、あまり強くなかった。結果、どちらも瞬殺だ。

 もう、慣れたぜ。瞬殺に。

 ドロップアイテムが、ハイポーションだった。持ってるし。作れるし。ホブゴブリンからは斧がドロップできた。ショボい。


 俺たちは先に進む。次が最後の30階層だ。その先がない事を祈る。


「まだ、出来たてのダンジョンだから魔物も強くないの?」


 俺はオクソールに聞く。


「はい、そうですよ。早く見つけて良かったです。後は、30階層の先に何階あるかですね」


 え? オクソールよ。先があるのが前提な訳かい? 俺は無い事を祈ってるよ?


「殿下、まさかピッタリ30階て事はないでしょう。何階かあると思いますよ」


 えー、マジかよ……嫌だなぁ……


「殿下、ここまで来たのです。もういい加減に割り切りましょう」

「はーい」


 あーあ、オクソールにまたバレたよ。


「あー、りんごジュースが飲みたい」

「ブフフッ!! 殿下、ある意味大物ですね?」

「だって、リュカ。お腹も空いたし」

「そうですね、次の階段エリアで昼飯にしましょうか」

「うん! アルコース殿、そうしよう!」


 

「ねえ、アルコース殿……モグモグ」


 俺達は階段のあるエリアで座り込んで食事中だ。こんな時でもりんごジュースは美味い!


「殿下、食べてからになさっては?」

「うん、オク。でもね、気になるの……コクコクコク」

「アハハハ。殿下、何ですか?」

「あのね……ダンジョンてこんな階段は魔物が出ないの?」

「ええ、そうですね。もっと大きなダンジョンだとセーフティエリアがあったりしますよ。でも、ここは出来て直ぐなのでありません。魔物が出ないのは階段エリアだけですね」

「……なるほろ〜、モグモグモグ」

「アハハハ。失礼ですが、殿下と息子のアウルースはよく似た所がありますね」

「え? そお? ボクあんなに可愛くないよ? シェフ、超美味しいー!」

「ハハハ、有難うございます!」

「いや、殿下も充分お可愛いらしい」


 えー、もう10歳だよー。そろそろ可愛いは止めようよー。


「しかし、リリ。何でそんなに詳しく分かるんだ?」


 フレイの疑問だよ。まあ、さっきオクソールにも言ったんだけど。

 ざっくりと鑑定とサーチを重ねて常時発動したらこうなったと説明しておいた。


「常時発動……て……リリ、凄いね。普通はできないよ?」


 あらら、テュール。そうなのか?


「……コクコクコク」

「リリ……りんごジュース美味しい?」

「はい! テュール兄さま! 飲みますか?」

「いや、いいよ」

「殿下、また一気飲みして。ニル様に叱られますよ?」

「あーい」


 リュカに言われちゃったぜ。仕方ない。マジックバッグに大事にしまっておこう。


「フハハハ! 本当にリリは……!」

「え? テュール兄さま、何ですか?」

「いや、リリは大物になるよ」

「そう言えばテュール兄さま、凄い背が伸びましたよね?」


 俺は、じぃ〜ッとテュールを見る。


「うん。急にね。一時は身体が痛かった」

 

 おー! 成長痛だな!


「おー! テュール兄さま、カッコいい!」


 俺は拳骨にした手に力を込める。いつかは、いつかはきっと俺だって……!


「……? リリ、どうした?」


 なんでもないよ、テュールよ。


「さあ、そろそろ進みましょう」


 アルコースの合図で、階段エリアを下りたらいきなり魔物がいた。

 クマさんエリアらしい。超凶暴な顔つきのクマさん達が、襲ってくる。名前は知らない。


「せいッ!」


 ――ズザンッ!!


 首を目掛けてジャンプして斬りつけ一発で仕留める。


「リリ、強いなぁ〜!」


 フレイさん、どうもありがとう。


「兄上、俺マジで出番ないですよ?」

「アハハハ。まさかリリがこんなに無敵だったとはな。楽勝だな!」


 まだ階層下りたとこだからさ、そんな事言ったら駄目だ。フラグ立ったら嫌じゃねーか。


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