私の冷蔵庫
大人と言うものの定義は、みなさんにお任せします。
ですが、大人になる前の私が綴る、とっても発展途上な言葉たちを並べておきました。
日々の生活の中で、私が感じるものをおもしろおかしく表現していきたいと思っております。
足りない語彙を引散らかし、引散らかすとひけらかすとの意味全然違うね!などと、時より発見も交えつつ、日々稼働し続けている私の頭から、ひとかけら、味見でもしていってくださると嬉しい限りでございます。
私の日常が煮込まれすぎる前に食卓に並べてあるので、よかったら一本の指でぺろりと味見を、、、
私は、今日気分が乗らない。
だって、学校に行ってないからね。これで何度目よ。この学年になってから、何回目よ。
受験だって控えてるのに、三日後には定期テストもあるのよ。
もうなんて自堕落な人間なのかしらね。
困っちゃうわよね、今年初めて引いたおみくじにだって、
「自堕落な生活を断ち、本来の勉学に打ち込めば叶う」
なんて、進学っていう項目に書いてあったわ。
おみくじ通り、おとなしくそのお告げを真に受けて動いていれば、人生は華やかになるのかしら。
それだったら人生苦労しないわよねえ。じゃあなんでおみくじを引いたのよ私。
こんなプチ話を煮込んでは放置、お皿に盛りつけて食卓には出さずにラップをかけていたら、いつしか私の冷蔵庫はもう入りきらなくなってきた。
私の冷蔵庫は、何リットル入るわけ?一人暮らし用の二百リットルじゃ何だか足りない。
口の中は一人暮らし用のサイズで足りるかもしれないけれど、頭の中は大家族用のサイズじゃないと私の人生まだまだ長いのに素敵な思い出まで溢れて入らなくなったら困る。
秋は決算の時期だったはずだから、今のうちに大きな冷蔵庫に安く買い替えておくことにしようと思う。
何でもお得に買い物するのが一番。多分この教えは、これから私が大人になってもずっとこのまま私の冷蔵庫に、母の顔のマグネットで張り付けられて離れていかないんだろうな。一種の洗脳。
でも、間違ってない教育をどうもありがとう。ほら、あとは勉学に励まなきゃ、また新しい教えを母の顔のマグネットで張られちゃう。そして、おみくじ様に見放されちゃう、よし、いい子に生きましょうか。
ちょっと待ちな、いい子って何なのかしら。