第二話 居酒屋 博麗 準備中の裏
宴があると知らされてから早三日。
今日が宴の開催日らしい。
その準備の為に白根こと僕は朝から買い出しに出されていた。
白根「ぜぇ…ぜぇ…なんで、早めに言ってくれないかな?霊夢?」
霊夢「仕方ないでしょ。あいつらは宴……(というよりかは酒)に目がないんだから。」
霊夢には全然疲れている様子は無い。
そりゃそうだ。霊夢は朝から僕に命令するだけ命令して、自分はお茶をずっと飲んでいるのだから。
……なんで、子供なのに酒を大量に買ってこなくちゃならんのだ。
暇な霊夢が行けば良いじゃん。
人里まで五往復させられた。
霊夢「まぁ、お疲れ様。あとは食材ね。といっても、ウチにはそんな余裕は無いから……白根!!」
急に大きく呼びつけられた。
何なんですか?
僕はもうヘトヘトです。
霊夢「ちょっくら出掛けてくるわ。座敷の掃除しといて!!」
そう言いつつ、高速でどこかに飛んでいく霊夢。
白根「……僕が宴の主役なんだよね?」
一人残された白根。
掃除の為に雑巾とたらいは既に用意されていた。
~一時間後~
霊夢「ただいまーー!」
空から大きな声が。
空を見上げると、とんでもなく大きい風呂敷を持った霊夢がいた。
霊夢「食材はこれで良いわよ。さ、作っていく!」
中身は全て食材だった。
白根「どこから、こんな大量の食材が……」
霊夢「企業秘密。」
にっこり笑いながらそれだけを告げられる。
怖い。
単純に怖い。
笑いながら言わないで。
そして、その後の料理番は僕だった。
全て僕が料理した。
霊夢は手伝ってくれなかった。
腕が痛い。
腰が痛い。
身体が軋む。
そんな調子で上の文面が片言。
霊夢「さてと、私が狩ってきた食材でどんな料理になったか……楽しみね。」
横でぶっ倒れている六歳の目の前で言わないでください。
あと、買ってきたんじゃないの?狩ってきたの?
……この世界の人って行動がおかしいよね?
霊夢と魔理沙だけだと願いたい。