プロローグ4
魔理沙と会って、早一日。
昨日の事は鮮明に覚えている。
あの、プロローグ3の会話の後……
魔理沙「何かお前、面白そうだから私の家に来いよ!」
普通に拉致された。
魔理沙「ここが私の家だ!」
僕が寝ていた場所から三メートル。
魔理沙「ここがお前の部屋だ!」
ガラクタの山。
魔理沙「ガラクタじゃない!!魔道具だ!!」
ガラクタじゃん。
山の中でどうやって寝ろと?
魔理沙「片付ければ良いんだろ?」
そうしてください。
……お片付け中……?
魔理沙「ここはこうして……ああして……えっと……これについての魔導書は……」
山が高くなった。
白根「片付けるつもりあるかな?」
魔理沙「片付けているだろ。だけど、魔道具やら魔法関係は私の中に片付けるしか無いんだ、記憶という形でな。」
白根「それ、片付けるつもり無いって事だよね。」
魔理沙「いや、あるぞ。実際、私の中に記憶が蘇って来ているからな……最近は古代魔術ばかり研究していたからな……創造的魔法の方も研究しないと……いや、待てよ?操作系統もやった方が良いのか?アリスが……うーん……パチュリーにまた本を借りに行くか……」
ダメだこりゃ。
魔理沙のこの発言だけで五文も埋まってしまった。
というか、僕の話を聞く気がさらさら無いな。
そんな感じで……会話として成立しているか分からないものが繰り広げられていると……
?「邪魔するわよ!」
と、玄関の扉を蹴り飛ばして誰かが入ってきた。
?「魔理沙ーー!!いい加減に本を返してあげなさい!!」
魔理沙「おお、霊夢!お前がここに来るなんていつぶりだ?」
霊夢「昨日ぶりよ。あんたが昨日、珍しいものをあげたいから家に来いって、言っていたじゃない。」
魔理沙「そういえば、そうだったな。……で、どうだった?」
霊夢「……焼いて、美味しく頂きました。」
魔理沙「そうか!!いやーーてっきり私でも分からない謎の毒キノコでも……あ、いや、キノコでも知らなかったら食べられるんだな……これって何て言う効果だっけ?」
と、言うと、途端にその霊夢と呼ばれた女性は急に顔が真っ青になり、口を押さえながら玄関から飛び出ていった……
いきなり、分からない会話を瞬間的にしないで。