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これが魔王のレベ上げだ?5


 村に入ったものの、人影は何処にも見当たらない。


 それどころか先程までの紫一色が嘘のような景色だ。

 

 見慣れた色の木の板と茶色の藁のみで作られた家、

 その近くには灰色の井戸がある。

 真っ直ぐ先にはいかにも領主が住んでいますと主張するような大きな屋敷が建っている。


「まるで時代劇だねー」


「そうですね」

 テレビの中で見たことあります、と金髪の妖精が屋敷の方を見る。


 皆同じ事を思ったみたいだ。

 ん? 



「2人は運営なのに知らなかったのか?」


 興味津々に辺りを見渡しているフェアリーズに問う。

 緑の妖精がこっちに向けて指を振る。

 少しムカつく態度だ


「僕と真由ちゃんはモンスターを作るのがメインの仕事だからねー

地形とかダンジョン製作については全然知らないんだー」


 製作側も知らない事あるんだな。

 

「でも、モンスターを作ってるならここで出てくる奴らも全部わかってるんだろ?」


 ネタバレはするなよ?と付け加えて追加で質問する。

 

「勿論出てきたらモンスターの詳細はわかるよー

でもダンジョン製作者が僕達の作ったモンスターリストから何体か選んで配置するからどのダンジョンでどのモンスターが出て来るかまでは分からないんだー」


 

 なるほど、分業ってやつか。

 

 しかしそれでは、

「2人の負担が大きすぎないか?

数は勿論、色んな種類のモンスターを作らないといけないだろ?」


 例えば最初に倒したポイズンスライムみたいなタイプならスライムの派生で色々作れると思うが、

 ウサギやスライムみたいなベースとなるモンスターは0から考えなければいけない筈だ。

 しかもこの規模のオンラインゲームを作るとなるとその数は10や20、もはや2桁じゃあ済まないはずだ。



「そうでも無いですよ、私も学さんもゲーム好きなので色んな魔物を見てきましたし、現実の動物や天使や悪魔みたいにベースに出来るものは結構多いんです

他の人達もこんな感じのを作って欲しいとか、詳細まで決めて依頼されたりで負担なんて全然感じた事無いですよ」


 オーダーメイドも結構作ったよーと学も参加する。



 とりあえず止まってても時間が勿体ないので大きな屋敷に向かう事にした。



 歩きながらさっきの笑顔を思い出す。



 楽しそうに話していた学と遠藤さんをみて、なんとなく2人にとってこの仕事は天職なんだろうなって思った。

 


 俺もゲームは好きだが、もし作る側に回ったらあんなに楽しく働ける自信はない。

 そもそも働ける自信もない……

 永遠にゲームだけやっていたい……

 一生外に出たくない……

 あれ?



 









 魔王ってなかなか天職なんじゃないか?


 

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございます


いつの間にか評価までつけて貰えました



今後も書ける時にどんどん更新していこうと思います


これからもどうかよろしくお願いします


 

                  ゆー  


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