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僕と契約して魔王になってくれないか?1

 

 新作VRMMORPG「The 2nd world」発売中!

 街を歩けばあちらこちらにこの文字が見える。

 今日が発売日って訳でも無いのに玩具屋やゲーム屋ではこのゲーム目当ての人が行列を作っている。


 

 1週間前に発売開始されたこのゲームは今時珍しくもなくなったフルダイブ型のVRゲームだ。

 

 

 そう思いながら歩く俺の右手にもそのゲームチップが握られている。



 しかし外に出るのは久しぶりだ。

 それもこれもこのゲームがダウンロード制ではなく昔ながらのカセットタイプで発売されたからだ。

 しかも発売10日前に予約したのにその時点で1週間待ちの大ヒット。


 

 まぁそれも仕方ないか。

 なんせこのゲームはこの世界で初めてゲーム内マネーと現金を交換できるからだ。

 それ故のゲームチップ制であり、1つのチップにつき1人分の個人情報と口座情報、本人確認の為に三段階のパスワード入力も必要になっている。


 

 もう既に換金システムを使っている人も居るしそれを動画で上げている人も存在する。

 凄い人は始めて3日間で10万稼いだと言う人も居るくらいだ。



 そんなこんなの動画だったり情報だったりを見た人達がこのゲームを買い求め、発売から時間が経った今でも予約殺到、入荷した瞬間に即完売の現在に至る訳だ。



 さて色々考えていた内に自分の部屋に着いた俺は早速プレイしようとダイブマシンを起動させようとする。



 ピロピロピロピロピー


 不意に普段ネット小説か動画を見る時にしか使わない俺の携帯が音を鳴らした。



 知らない番号だ。

「もしもし」

 久しぶりの電話に震えながらでてみる。

 

「僕と契約して魔王になってくれないか?」

 明るい声で言われた言葉を俺は理解できなかった……。



 

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