しまい忘れた想い出。
僕がまだ3.4歳ぐらいの時に、近所に住んでいたお姉さんを僕は好きになった。
うる覚えで、、、どんな顔をしていたのか、、、?
今でもはっきり覚えていないが、優しく僕に話しかけてくれていたのは、、、?
・・・憶えている。
歳も僕より10歳以上も上で、僕をお姉さんの膝の上に座らせてくれていた事や
たくさん僕を抱っこしてくれたり、頭もたくさん撫でてくれた事...。
あの頃の事を、、、今も、たまに想い出す...。
お姉さんには、首と右目の下に小さなホクロがあった。
【今頃、あのお姉さんは元気かな、、、?】
・・・ふと、そんな事を想ってしまう...。
▽
僕の名前は 『葛西 琉斗』現在25歳、食品管理の仕事をしている。
あれから、、、!
20年以上経っているのに、たまにあのお姉さんの事を想いだすのは、、、?
ちょっと、変な事なのかなと思う時がある、、、?
懐かしいのか、、、? 思い出に浸っているのか、、、?
この気持ちは、なんなんだろう、、、?
*
今まで僕は僕なりに、、、好きな女の子や付き合ってきた彼女もいたけど、、、?
何故か、、、?
好きになる子も、付き合った女の子も、長続きしない、、、!
別に、その子に飽きている訳じゃないと思うのだけど、、、?
何故か、、、?
気持ちが長続きせず、自然消滅になったり別れてしまう事がある!
ずっと、好きになる事はないのだ、、、!
その理由は、、、?
【今の、僕には分からない!】
『どうしてなんだろう、、、?』
▼
ある時、僕と子供の頃から仲がイイ幼馴染の男の子に飲み会に誘われて行った!
僕は、ただその幼馴染から誘われるまま行っただけ......。
それ以外は、何も考えていなかった、、、!
子供の時に、一緒に遊んだ男の子や女の子も飲み会に参加していた、、、!
僕は、懐かしいその顔触れに少し興奮した、、、!
あの頃の記憶がよみがえる。
僕を誘ってくれた幼馴染の男の子から、僕はこう言われた、、、!
『おい琉斗! 懐かしいだろう? 子供の時の記憶がよみがえらないか?』
『まあーね! ありがとう今日、呼んでくれて!』
『あぁ! いいって事よ~!』
*
むかし懐かしい話に花が咲いていると、、、?
後から、綺麗な女性が一人入ってきた、、、!
そして、、、!
僕と目が合うと、、、僕の方に向かって歩いてくる、、、?
僕は、コッソリ幼馴染の男の子に聞いた、、、?
『あの人? 誰だっけ、、、?』
『えぇ!? 憶えてないの? 近所に居た! あの綺麗なお姉さんだよ!』
『えぇ!? ウソ!?』
『本当だよ! お前と俺の【初恋の女性】だろう!』
『・・・・・・』
その綺麗な女性が、僕の方に近づいて来ると、こう言った、、、!
『・・・えぇ!? 琉斗君? 大きくなったわね! 私の事、憶えてる、、、?』
『もちろんだよ! 忘れる訳ないでしょ!』
『あら、そう! でも、何十年ぶりかしらね、、、?』
『・・・そうだな~10年以上は会ってないと思うよ!』
『あぁ~そのぐらい経つわねぇ~! 座って話さない?』
『うん! いいね!』
・・・そこで、僕はあのお姉さんだと確信した、、、!
お姉さんには、首と右目の下に小さなホクロがあったからだ、、、!
【やっぱり、今ここにいる! お姉さんはあの時のお姉さんなんだ!】
【何も変わってないな~ とっても素敵な女性になっている!】
・・・僕は、心の中でそんな風に思っていた、、、!
▽
『ねえ? お姉さんは、今付き合っている人や結婚はしているの、、、?』
『おい琉斗! 当たり前の事聞くなよ! こんなに綺麗な女性なんだから!
結婚してるに決まってるろう、、、!』
『・・・うーん? それがね! 結婚はしてないの! 結婚したい男性
は、いたんだけどねぇ~!』
『・・・そうなんだ、』
『なんで! その男性と結婚しなかったの、、、?』
『おい恵太! お姉さんにそんな事聞くの! 失礼だぞ!!!』
『琉斗君、いいのよ! 実は、彼は既に結婚しててね! 私は“浮気相手”
だったの、、、! それって! ビックリよね!』
『・・・でもその事、、、! お姉さんは知らなかったんでしょ?』
『・・・まあ、そうね!』
『じゃ、お姉さんが悪い訳じゃないじゃん!』
『そうだよ! お姉さんが悪い訳じゃないって!!!』
『・・・でも、相手の奥さんにその事がバレてしまってね、、、その後
本当に、大変だったのよ!』
『・・・そっか!』
『・・・・・・』
▼
この日は、たくさんお姉さんとも話をして連絡先を交換してその日は終わった!
その日の帰り、、、。
幼馴染の恵太に、僕はこんな事を言われた、、、!
『なあ、琉斗!』
『なんだよ恵太!』
『俺さ~今日、お姉さんと会って! 1つ分かった事があるんだ、、、!』
『えぇ!?』
『俺、あのお姉さんの事! 今も忘れてなんかなかった! 俺は、ずっと
あのお姉さんの事が大好きだ! 俺の中で、お姉さんの事は想い出になんか!
ちっともなってなかったんだ、、、!』
『・・・恵太!?』
『琉斗だって! 俺と同じだろう!!!』
『・・・ううん。』
僕も恵太も、あのお姉さんの事を忘れていなかった、、、!
この気持ちは、、、?
ひょっとして、、、? 【恋】なのかもしれない、、、!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。