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第30話

 「名称はどうする?」


 オルド達が深刻な表情をしていたので何か事故か不具合でも生じたかと身構えていた修司だったが、そのオルドから出てきたのはその一言だった。


 それを聞いた修司は一気に気が抜けた。


 「そんなのは適当で良いんじゃないですか?」


 そうんな風に答えた修司だったが、以外にもオルド達だけでなくリーナからも強く反対された。


 「みんなであれだけ頑張って作ったんですから、ちゃんとした名前にしたほうが絶対に良いです!」


 そんなリーナの言にオルド達もウンウンと頷き、修司としてもそう言われると確かにと思わざるを得なかった。


 「だとするとどうしますか?オープニングセレモニーはもう明日ですから、すぐにでも考えて決めないと。それに自分たちでけで決めて良いんでしょうか?」


 「あぁ、その点は大丈夫だ。一応アッシュとかにも声はかけたんだが、そもそもの発端はお前達だからお前達で決めろ−ってな具合に丸投げしやがった。」


 丸投げ−って。まぁ確かに、アッシュさんならそういうのを決めるのは面倒がったのは想像に難くないな。


 「うーん。そうしたらどうしましょうか。無難なのはその場所とかの名前をつけたりとですけど。」


 しかしそうなると、”捨てられた村温泉”ないし”捨てられた村の湯”となってしまう。・・・長いしあまり良いとは思えない。周りの顔を見ても皆同じように考えたのだろう。あまり芳しくない顔をしている。


 「それならシュージさんが発起人なんですからいっそシュージさんの名前でどうでしょうか?」


 「絶対に却下!そんなの辱め以外のなんでもないよ!それに別に俺一人の力でできたわけじゃないんだから俺一人の名前をつけるってのは良くないよ。」


 そう言ってにべもなくリーナの提案を却下する修司。


 「じゃぁどうするんだ?お前のいたとこだとどんな名前があったんだ?」


 そうオルドに問いかけられ思い出すものといえば、やはり有名どころの温泉だが、いずれも大抵がその地名がそのまま温泉の名前になっているものが多い。そうではないところだと、大江○温泉物語やスパリゾート○ワイアンズなどが頭を過ぎる。いや、そもそもスパリゾートハ○イアンズは温泉に含めて良いのだろうか・・・。温泉には違いないのだろうがそれ以上になんというか、テーマパークというか・・・。


 そんな益体もないことを考えていたものの、今はそんな時ではないと頭を振って切り替える。


 「申し訳ない。やはり自分のいたところでも、大抵の場合が地名が名前になっているところが多いです。参考にならなくてすいません。


 さてどうするか、とそれぞれが頭を悩ましていると、話を少し離れたところで聞いていたヘルダが、


 「ならイグナーツ山脈の名前を使えば良いじゃないか。そもそも源泉はイグナーツ山脈なんだろう?」


 そう言われた面々は互いの顔を見てから、オルド以外は少しだけ俯く。


 唯一俯かなかったオルドはというと、大きなため息を吐いていた。


 「はぁ。これだからエルフの年寄りは。そんなことは皆もうとっくに考えているんだよ。けどそれだとなんのひねりも面白みもないだろ。」


 やれやれとでも言いたげな仕草をしながらオルドはヘルダに対しそう言い放つ。


 言われた方のヘルダはヘルダでこめかみのあたりをピクピクといわせながらも笑ってはいるが笑っていない表情で−


 「それは悪かったねぇ。それじゃぁそこで起こったことに基づいて”オルド大火傷の湯”にでもするかい?あぁ、それとも”タコ茹でドワーフ温泉”が良いかい?」


 と返す。


 「おい婆さん。喧嘩でも売ろうってのかい。こちとらいつでも買ってやるぞ?」


 「おやおやそう聞こえたんなら悪かったね。私としては平凡な発想しかできないから事実に基づいた提案をしただけだったんだけどねぇ。」


 そう言いながらもそこには明らかな嘲笑の色が見えていた。


 それを皮切りにヘルダとオルドのじゃれ合いが一層激しくなっていくが、時間もそれに付き合う体力もないので残りの面々−普段はオルドと共にじゃれ合いに参加しているバルドとバムリも−は、他に何かないかと罵詈雑言をBGMに頭を悩ませ、最終的に名称が決まった時には既に日を跨いでいた。


 余談だが、名称が決まるまでBGMは片時も途切れることなく流れていたのだった。

温泉施設の名称に関してですが、ほぼほぼ無難なもので本決まり状態ですが、面白い名称等感想にでも提案頂ければ採用するかもしれません。※明日10日の16時までであればなんとかなると思います。

加えて、あと少しで総合評価ptが200を超えそうです。

初めて書いているこんな拙い作品ですが、少しずつでも評価されるのは嬉しいものですね。

あと少しでとりあえずの1章は終わりそうですが、引き続き楽しく読んでもらえるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

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