第23話
昨日に続き更新が遅くなり申し訳ございませんm(_ _)m
また、区切り等を考えるとどうしても本日短くなってしまいました。
あけて翌日。日中はいつも通りだったが、夕食を食べ終えた頃にまたもドワーフ三人衆が−今度はドアを壊さずに−やってきた。
ちなみに昨日壊したドアは、日中に直しに来たそうだ。
「さて、それじゃぁ今後の予定を考えるとするか。」
さも当然のようにヘルダとリーナの家の居間のテーブルへと着き、今後の予定に関して相談を始める四人。
それを見てヘルダは−
「お前さん達、何さも当然のようにうちに集まっているんだい!そんなに話がしたければそこの赤ドワーフの家にでも集まれば良いだろう!」
と当然の文句を言う。−ちなみに赤ドワーフとは、火傷で赤くなっているオルドのことである。
「いや、ここはこの計画の責任者であるシュージの家でやるのが当然だろう!」
と、オルドもさも当然−というように言い返す。・・・そもそも修司の家ではないのだが。
そんなヘルダやオルド達ドワーフがいつものじゃれあいをしている間に、さらっと人数分のお茶をリーナは用意するのだった。
そうしてじゃれあいがひと段落すると、修司が仕切り直す。
「さて、それでは今後の計画を考えましょう!まずは何においても、そもそも温泉があるのかどうかをイグナーツ山脈に確認しに行かないといけません。確認する場所としては、先日オルドさんが火傷を負った場所が濃厚なのでそこを重点的に調べようと思います。」
ここまでの点には誰も異論はなかった。
「問題はいつ調べに行くか−ということですが・・・。」
そう。そこが問題であった。
「そんなもん、明日にでもいけば良いだろう!」
と言うのはドワーフ達である。
内心では修司も同じ気持ちではあるのだが、なんだかんだと既に午前の薬草採取や午後の農作業の手伝いなどと、働き手の一人と思われているので、明日からすぐに行けません、というのは修司からしても避けたい事態であった。なので−
「オルドさん達の気持ちは痛いほどわかります。本音を言うなら自分も明日にでも行きたいのですが、そうはいかないので、今日他の農作業従事者の皆さんと相談した結果、三日後にはひと段落つけそうとのことなので、その次の日−今から四日後の早朝から行くという事でいかがでしょうか。」
オルド達としても、そこまで無茶を言いたいわけではなかったので、修司の提案を承諾する。
こうして四日後の早朝に、温泉の確認のためイグナーツ山脈へと出発することが決まった。
「後、この中で土属性の方はいらっしゃいますか?」
そうおもむろにドワーフ三人衆に問いかけると、三人は揃って笑みを浮かべた。
「おう。俺たちは全員土属性の適性があるぞ。加えて言うなら俺は火属性にも適性があるぞ!」
と、オルドが代表して答える。
その返事を聞き、修司は内心で良かった−と思ったのであった。というのも−
「それを聞いて安心しました。状況次第では、500m〜1000mもの穴を掘らなければいけなかったので、皆さんに土属性の適性があるなら多分大丈夫でしょう。ちなみに、だいたい直径1m位の穴であればどれくらいの深さを1日で掘れそうですか?」
「うーむ。あまりそういう使い方はしたことがないからなんとも言えないが、多分俺たちが三人合わせて1日に掘れる深さは50m位だと思うぞ。」
「ということは、少なくとも十日ほどは作業に当たると考えた方が良さそうですね。」
幸いにも、件の目的地までは歩いて片道2時間ほどという距離であるため、早朝に向かえば暗くなる前に村へと戻ってこれる予定になっていた。
こうして”温泉開発計画(仮)”の予定が決まり、当日までは各々の仕事や準備に時間を費やすのであった。
明日まとまって時間が取れるので、そこで書けるだけ(可能なら書き上げるくらいの勢いで)書こうと思っておりますので、来週以降は完結まで毎日18時更新で安定するかと思います。
昨日今日と18時の更新を楽しみにしていた方には大変申し訳ありませんでした。