第拾弐話
【こころ龍之介】
「ハルナ、読んでくれるかい?」
【ハルナ】
「うん。第1回大座談会記念キャラ様感謝イベント“大抽選会”!、って、先生、何するん?」
【こころ龍之介】
「これは日頃からお世話になっている、キミらキャラ達に、私、こころ龍之介からの恩返しイベントなんだよ」
【シズク】
「抽選会って事は、何か当たるの?」
【ハルナ】
「海外旅行とか?」
こころ龍之介、ニヤリと笑う。
【こころ龍之介】
「もちろん」
会場、スゲー作者本気だと歓声。
【こころ龍之介】
「えー、説明すると、本日、こちらの会場に入られる際に、この様なカラーボールにサインして頂き、こちらの箱に入れてもらったかと思います。はい、ハルナとシズク、サインする」
ハルナとシズク、黄色いカラーボールに名前を書き、箱に入れる。
【こころ龍之介】
「はい、入れてくれましたね。これをこうシャッフルしましてですね」
こころ龍之介、カラーボールの入った箱を力いっぱい振る。
【こころ龍之介】
「で、各賞品ごとに1個づつ私がボールを引いていくわけです。もちろん、不正がないように、箱は会場側は・・・、見えますか?スケルトン仕様にしています」
こころ龍之介、会場側のカバーを外す。
カラーボールがまる見え。
会場、ホントに公平だーと漏らす。
【こころ龍之介】
「ちなみに、カラーボールはおおよその所属で色分けされたものを渡させて頂きました。覚えていますか?“三獣士”と“ケルベロス”はブルー、“マルスの盾”はレッド、そして、“はねくみ”はグリーン、そして、私、ハルナ、シズク、そして、鉄心さん一家はイエロー」
こころ龍之介、ある事に気付く。
【こころ龍之介】
「ハルナ、この黄色いボールにくららちゃんのサインもらって来て」
【ハルナ】
「りょーかい」
ハルナ、天猫くららにサインをもらってすぐ戻ってくる。
こころ龍之介、ボールを箱に入れる。
【こころ龍之介】
「ありがとう、ハルナ。で、気になる賞品は」
こころ龍之介、一枚のメモをハルナとシズクに渡す。
【こころ龍之介】
「9等から交互に読んでくれるかい」
ハルナとシズク、頷く。
【ハルナ】
「シズク、アンタ先読んで」
【シズク】
「また、アタシから~?いいけど」
会場、賞品に対する期待が高まる。
【シズク】
「じゃあ読みます。9等、“玉将”の餃子クーポン100人前!」
会場のジョージ、欲しがる。
【ハルナ】
「次、ウチやな。8等、クインシア王国直送、薔薇の贈り物1年間1200本!」
会場の女子、素敵ーと歓声。
【シズク】
「次、7等、“カフェ・ド・ヲタロウテ”の女王の間でケーキとお茶、ペアご招待!」
藍とベス、行きたーいとため息。
【ハルナ】
「次、6等、京都老舗料亭旅館“佐津眞”別館、1泊2日、ペアご招待!って、めっちゃ高いんちゃうん?これ!先生」
こころ龍之介、ニヤリと笑う。
【こころ龍之介】
「高いよ、別館だし。さぁ、続けて」
【シズク】
「はい、次いきます。5等、ワシオのビックスクーター“カブト250RR”!えー、こんなのも貰えるの?」
【こころ龍之介】
「もちろん、しかも、登録料も込みだ」
会場、スゲーとため息。
【ハルナ】
「次、4等、クララ・グループ全店舗で使えるクーポン券100万円分!って、先生、コレ、ウチ欲しい。アカン?」
【こころ龍之介】
「ダーメ、今回ばかりは抽選」
ハルナ、ちょっとスネる。
【シズク】
「次、3等いきまーす。グレート・ピーコック特別仕様バスで行く、アメリカ大陸横断ニューヨーク~ロサンジェルス8日間の旅!うわっ、海外いいなぁ」
【こころ龍之介】
「宿泊は高級ホテルだよ」
会場、いーなーと歓声。
【ハルナ】
「いよいよ2等、クインシア航空ファースト・クラスで行く、薔薇の都ローゼンヌ10日間の旅!えー、飛行機ファースト・クラスなん?」
【こころ龍之介】
「うん。こっちはね。さっきのアメリカはビジネス・クラス」
会場、行ってみたーいと歓声。
【こころ龍之介】
「1等は2人で発表してくれるかい?」
ハルナとシズク、頷く。
【ハルナ&シズク】
『せーの、1等、禁断のくらら特別篇、主役!え”ーー』
会場にどよめき!
【ハルナ】
「先生、コレってホンマなん?」
【こころ龍之介】
「あぁ、本当だよ。本編みたいに、主役級の扱いの準主役じゃなくって、本当の主役。例えば、鉄心さんが当たれば、“鉄心の料理一本道”みたいな話を書くし、ミハエルが当たれば、世界をまたにかけるBLスパイ小説を書く」
会場、更にどよめき!
【こころ龍之介】
「読書の皆さん。本当に抽選はします。証人も立てますから。どんな端役のキャラが1等をゲットしても書く!作者の腕の見せ処です。お約束します」
会場、異様な熱気を帯びてくる。