第一話 場違いですねこれは
「ここは、、どこ?」
田舎生まれ田舎育ちの俺がやっとの思いで故郷から巣立てる特別な日が今日。
新生活にわくわくしながら飛行艇を乗り継ぎ、合格書類に同封されていた場所へと向かった。
自分はその学校で自分にしかできないことを学ぶんだ。そう思っていた。
だ の に な ん で
隣に目をやると真っ黒の馬車を何台も連ね、
真っ黒な装束に身を包んだ屈強な男どもが腰を低くし
「いってらっしゃいませ!お嬢様!」と大声をあげていた。
それが当然かのようにカツカツと靴を鳴らしながら学校の門へと向かうゴスロリお嬢様。
つぎに上に目を向けてみた、、とその瞬間にドゴーーーーーーーーーーン!!と雷が落ちたみたいな衝撃が目の前の地面をえぐった。
「ふう、間に合ったか」
と、悠長なことをおっしゃるそいつとは裏腹に
かなり吹き飛ばされた俺は顔をぬぐいながらあまりの状況の把握できなさを理性で抑え込もうとしていた。
良かった、普通に歩いて登校している子もいるじゃないかと思いてくてくと歩いている幼女を見てみると確かに歩いていた。空中を。。。
幼女のおぱんつが見えた。見ないようにしなくてはいけないのだ、幼女のおぱんつもこの現実も。
明らかに想像していた光景とは違った。
だって俺が通うはずの学校は魔法学園ではあるけれど’’バフ・デバフ’’に特化した専門学校なのだから。
ここまで我慢したんだ。もう許してくれ、と自分に言い聞かせ俺は叫んだ。
「ここはどこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ??????」
待て。まだ慌てるような時間じゃないそこまでの悲観はない!
だってバフやデバフを主として頑張っていこうとしている奴らの中にも戦闘力が高い(高そうな)やつがいたってなんらおかいしいことじゃないだろ。
そう自分に言い聞かせることにし、とりあえず入学式の会場である体育館へと向かった。