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主人公権争奪戦  作者: 青山奏
序章~チュートリアル~
4/4

ルール説明その3~自己紹介その1

途中から書き方が変わります。ご注意ください。

「最後に禁止事項についてだが、これは校則や、その他の法律に抵触しない限りはほぼ自由だ。校長、つまりはこの私の判断で君たちの行動を制限もしくは許可することがある。以上がこのゲームのルールだ」

 男性改め、校長はそこまで言ってスーツの女性に合図する。

 それを受けた女性は、掌大の黒い四角形の何かを七人に一つずつ渡す。

「それは生徒手帳だ。普通の生徒手帳とほぼ同じで、最初のページには顔写真と名前が印刷されているし、校則も書いてある。ただ、校則のあとに先ほど説明したルールが要約されて書いてある。その点だけが他の生徒の生徒手帳と異なる。」

 

 校長はそこで急に雰囲気を変える。

「さて、ルール説明は終わったことだし!自己紹介してもらおうかな?」

 少年のような笑みを浮かべて、そんなことを言う。

 先ほどまでも確かに若かったのだが、大人の雰囲気というか、威圧感にも似たオーラを纏っていた。そのため七人は、自分たちよりも遥かに年上だと思っていたのだが、今の校長はひょっとしたら自分たちよりも年下なのではないか。そう思わせる。

 校長はそんな七人の様子を見て可笑しそうに笑う。

「じゃあ先に、僕から名乗らせてもらおうかな。」

 一人称も私から僕に変わっている。

「僕はこの大星台の校長をやっている、古賀工(こがたくみ)だよ。今後関わることも多いから、覚えておいて。おっと、年齢を聞きたそうにしてるね。でも秘密だよ。さあ、次に自己紹介するのは誰かな?」

 謎の多い人物だな。というのが七人の感想である。


 ◆◆◆


「では俺から名乗ろう。」

 そう言って立ち上がったのは、七人の中では一番身長が高い男子だった。

 太っているわけでもなければ痩せているわけでもない。顔も不細工というほどではないが整った顔立ちというわけでもなく、言うなれば「僕は○○、普通の高校一年生だ」というあれだ。

「俺は鳥栖徹(とすとおる)普通の高校一年生だ。」

 本当に言った。マジで言った。ガチで言った。重要なことでもないが三回言いました。

「以上だ。」

 以上だった。以上でした。以上だったのだ。重要なことでもないが三回言いました。

「次は誰が自己紹介するんだ?」

 本当に以上だった。

ここからだんだん物語が進みそうです。

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