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主人公権争奪戦  作者: 青山奏
序章~チュートリアル~
2/4

ルール説明その1

ここから数話説明が続きます。


「今からそのルール説明を始める」


 男性のその言葉に、七人が一斉に男性の方を見る。

 それを確認して男性は話し始める。

「まずは、このゲームの目的を理解していただこう」

「君たち主人公候補には、三年の間主人公権を賭けて戦ってもらう」

 すると、どこから現れたのかスーツ姿の女性が旗を持って男性の横に立つ。

 竿部分の長さは一メートルほど。黒い竿の中程から金で縁取られた赤い二等辺三角形の旗が付いている。

「これが主人公権の象徴、『(フラッグ)』だ。これを奪い合うことがこのゲームの基本となる」

「ここまでの説明で分からないことはあるかね?」

 その言葉を受け、眼鏡をかけた気弱そうな女子が恐る恐るといった様子で手を挙げた。

「あの……その『主人公候補』っていうのは何なんでしょうか?」

 男性はすぐに答える。

「バトルものならば、ある種の特殊能力を持ち強大な敵に立ち向かう。恋愛ものならば、好きな異性との距離を縮めいずれ結ばれる。ライトノベルならば、意味もなく美少女に囲まれる。そんな人間が、年に一人程度だが現実に現れる。そういった者を『主人公』と呼び、その『主人公』の素質がある者が『主人公候補』だ。他に質問はあるかね?」

 その女子はまだ説明を飲み込み切れていない様子ではあるが「ありません」と答えた。

「では次の説明に移らせてもらう」

 と言った男性に、

「ちょっと待った。まだ納得しきってはいないんだが、今の説明まではわかった。だがよ、その『主人公』とやらになるメリットは何だ?」

 と、バカそうな男子、茜大輝が口をはさんだ。

「君も一度くらいは漫画の主人公に憧れたことがあるんじゃないかな?その主人公になれること自体がメリットであると言える。特に恋愛ものならば、意中の相手と結ばれることができる。なかなかに魅力的ではないかね?」

 男性は大輝の事情を知っているかのようにそんなことを言ってくる。

 これを受けて大輝は何も言えなくなってしまう。

「では、改めて次の説明に移らせてもらおう」



 

この一話でルール説明終わると思ってたら結構長くなりそうで驚いてます。

一話の分量増やせばいいんですかね?

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