あたしの後ろにできた道
ねぇあたしの事知らない人にだけ聞いてほしい。墓場まで持ってく話をちょっとくらいもらってってよ。だってあたしの中に置いておくのが、なんだか窮屈だから。
まぁそんな大したことないんだけど、あたしの生きてきた証だしね。不器用すぎて笑えるかもなんて。誰も得しないよね。ただ書きたいから書く。そうこれ大事。じゃなきゃ続かないわ。とにかくこれから話す事は実話だからね。ただ話し方はあえて変えてるよ。だってほら知り合いに気づかれたらやばい事だってあるんだから。ね秘密だよ。
あたしの人生が道をズレてしまったのは19歳の頃かなぁ。まぁそもそもズレるって言い方はおかしいかもね。何が正しい道なのかなんて誰にもわからないんだもん。言ってみれば一見普通に問題なく通過する退屈でありきたりな人生へと進みかけていたのが、違う方向に傾いたって事で。そのおかげで墓場まで持ってくような、そうここに書き連ねるような出来事があったりした訳で。
人生の前半は俗に言うまっすぐな感じだった訳で色々あったけど書いてもあんまりおもしろくもないのよ。てな訳で頭も賢い訳でもなくバカな訳でもなく普通レベルで女子高に入り人並みに恋もし部活もしごくごく普通ーに卒業したあたしは