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ありきたりな話し

作者: ゆうり
掲載日:2011/06/11


「バーカ、こんな漢字もわかんねえのか、間違えてるぜ」

「うるさいな」


雛子が日直の日誌を書いていると、幼馴染の将也まさやはいつの間にか、机の前に立っていた。

じっと雛子を見つめ、雛子が何か書くごとに、悪態をついている。

放課後の教室、時間も遅いため、他の生徒は、皆帰ってしまい2人きりだ。



「はあ、まだ6月なのに今日も熱いな」

雛子がハンカチで額に流れる、汗を拭く。

「オイ、さっさとしろよ」

「もう!私がやることに、いちいち文句言わないで!」

「なんだと」

「大体将也は、教室に何も用はないんでしょ?なんでいるの?」

将也は、一瞬言いづらそうに眉をひそめた。


「……こんな時間に、女が1人で帰るなんて…危ねえだろ」

「えっ?」

意外な将也の言葉に、雛子の胸が、ドクンと音をたてた。


「ほら、後はそこ書いたら、終わりだろ早くしろ」

「…うん」

「どうした?やけに素直じゃねぇか」

「そ、そんなことないよ!」

「…ふーん」

そう言い終わると、将也は黙ってしまった。

雛子はまだ鳴りやまない心音を、誤魔化すように、また日誌を書き出した。




「……よし、終わった! 私職員室に、日誌出しに行ってくるけど…」

雛子はチラッと将也を見上げる。

「なら、俺は正門で待ってる、…裏門から帰るなよ」

「裏門からなんて、帰らないわよ!……一緒に帰るんでしょ」

顔をほんのり赤くした雛子を見て、将也は小さく笑い声を出した。

「フッ」

「コラ、笑うな!!!私先に行くからね!」

椅子から立ち上がり、バタバタと教室から走り去る雛子。



「………ああ」

姿の見えなくなった雛子に向かって、将也は笑顔のまま呟いた。

そして、先ほどまで、雛子が座っていた椅子に、何の躊躇もなく座り、

雛子が片付け忘れたハンカチを見つけると、

躊躇なく、まるで自分の物のように、鞄に仕舞った。


「また、手に入った…」

将也は先ほど雛子に見せた、笑顔とは別人のような…

見た人間がぞっとするような、不気味な笑みを浮かべていた。


「でも今日は…もっともっと…大事なものが手に入るんだ…」

すっと椅子から立ち上がると、将也は門に向って、ゆっくり歩き出す。






ポケットに入った、睡眠薬を握りしめながら………


処女作は、ベタな甘い話しを書こうと、思っていたはずなのに、

いつのまにか、こんな展開に…


どんでん返しに憧れた結果が、これです。

憧れたままの方が、良かったかな(笑)


感想がありましたら、お待ちしています。

誤字、脱字なども、知らせていただけたら嬉しいです。


最後になりましたが、お読み下さりありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[一言] こういうヤンデレは好きです。 この後雛子と将也の関係はどうなってしまうんでしょうか・・・。 将也が行動をおこしたため、雛子が彼を拒絶してしまうのでしょうか? それともハッピーになるんでしょう…
[良い点] ありきたりな話、というので王道恋愛かと思いきや、最近ちまたで有名なヤンデレ?! もしくはストーカー?狂愛?このお話のカテゴリーは何なの~!? たった1頁(携帯閲覧)でしたが、色々想像させら…
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