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カミツメ!  作者: ヤク男
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第一話〜第三話

主人公はスライムです。

急展開や意外な展開はありません。

大逆転劇もありません。

のんびり楽しんでいただければ嬉しいです

第一話 空から落ちてきたもの


神が爪を切っていた。


パチン。


小さな爪の欠片が飛んだ。


「あ」


思ったより飛んだ。


窓の外へ消えていった。


「……まあ、いいか」


神はそれ以上気にしなかった。


爪の欠片は、風に乗って空を飛んだ。


雲を越え、山を越え、地上へ落ちる。


そして、


草むらに落ちた。


そのすぐ横に一匹のスライムがいた。


スライムは、


爪の欠片を体で包みこむ。


欠片はジュワっと溶けて、


スライムの体に染み込んでいく。


その瞬間。


本能だけで生きていた一匹のスライムに、


自我と知性と感情が芽生えた。



第二話 木の実


スライムは動かない。


何やら考えている。


……


やがて、草を食べ始めた。


考えすぎてお腹が空いたのだ。


しばらくして、


大きな木に向かって動き出した。


大きな木に興味を持ったから。


そして、


大きな木の下にたどり着き、


地面に落ちてる木の実を見つけ、


溶かしながらゆっくりと


体に吸収した。


気に入った。


次から次に食べた。


そして、


水たまりの水を飲むと、


スライムは一気に大きくなった。


木の実は栄養が豊富だった。




第三話 分裂


大きくなったスライムは震えだした。


次の瞬間。


スライムは二匹に分裂した。


二匹は喜んでいる。


一匹で居るのは寂しかったのだ。


それから、


食べて、飲んで、増えて、喜んでを繰り返し


大きな木の下の木の実は無くなった。


スライムは増えた。


それから、五匹ほどのグループをつくり、


あちこち、移動し始めた。


つづく


読んでいただきありがとうございました。


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