表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/46

圧倒的格上

その後しばらく森に沿って歩いていた。

するといきなり背筋が凍る程の恐怖を感じて縮地で全力で引く。


ーーーー


俺の勘は正しかったようだ。

辺り一面が化け物の鉤爪によって抉られていた。


「クリスタル、ウルフ、、だと?、、」


『クリスタルウルフ』冒険者なら誰もが知る魔物だ。難易度は中〜高 成体にもなると体長が5メートルを超えるものも現れ始める。


しかし、この個体は違う。

5メートル?そんな生易しいものじゃない。

「これ、、軽く8メートルあるだろ、、」


明らかに災害級、勝てるわけが無い。

全身が逃げろと全力で警鐘を鳴らす。

種として勝てるわけが無いと。


だが、そのクリスタルウルフは俺を逃がす気はないようだ


ーガアァァアオオオォォォッ!ー


空気が揺れた。逃げられないと感じた俺は腹を括る


「タダで殺れると思うなよ」

そうは言ってもどこから攻めるとか見当すらつかない。ワンミスで命を落とす。


クリスタルウルフは余裕なのか、それともこっちの様子を伺っているのか、動かない。

しかし、こちらは動けない。

膠着状態は、あまりに長く、あまりに静かに感じらた。


ーこっちから行くしかないー


距離は十分届く。全力で踏み込む。

『縮地』!!




俺は機動力を削ぐために足元を狙って全力で剣を振るう。縮地で攻撃力が上がるということが何となく分かっていたから、全力で踏み込んだ。

しかし、、、


「ガキンッ!」

あまりにも無慈悲だ。


俺の言葉通り全身全霊を込めた剣は傷すらつけられなかった。

クリスタルウルフは確かに名前の通り希少な魔晶石で身体を覆っている。

しかし、それは胴体だけであって足元、とくに脚の腱辺りは肌が見えている。それすら傷をつけられない。


クリスタルウルフは表情を崩さずにこちらを見下ろしていた。


「だめだ、勝てない」


と思ったその時、


ー『縮地』がレベルアップしました。ー


ー『縮地』がレベルアップしました。ー


「え?一気に2つも?倒してもないのに」


よく見ると脚に傷の治った跡があった。

ダメージは与えられていたのだ。

しかしそれと同時に絶望した。、


「え、でも傷跡ってことは、再生、した、、?」


あの馬鹿げた硬さに加えて、傷をつけてもすぐ再生される。それに恐らくクリスタルウルフの反応を見ると与えられたダメージは極微量なのだろう。


しかし、レベルが2個上がった。一気にレベルが5になったのだ。

経験上レベルが上がると火力はより上がる。

今度はもっとマシなダメージが与えられらるはずだ

、きっと、、、


希望は薄いがないよりマシだ。

己を奮い立たせる。もう一度体制を整える。


「その澄ました顔でいられるのもいつまでかな」

俺はまだ剣を構える。


クリスタルウルフは今度は手加減をしてくれないようで、戦闘態勢に入った。

ー空気が変わったー

ー重く、冷たいー

ーそしてー


暗い


クリスタルウルフ戦は全3話+1話の予定です。是非楽しんで読んで下さい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ