死を招くウサギ(セリス視点)
冗談でしょ、なんでたかが中級への昇格試験でデスラビットなんて出てくるのよ。
向こうはホワイトゴブリンって
ホワイトゴブリンは絶対無理ーー!
だって目が気持ち悪いし、陽炎を使って位置ずらしてくるし単純にパワーもゴブリンキングと大差ないのよ?!
無理よそんなの
かと言ってデスラビットもむりー!
速すぎるのよこいつ、あいつはどっちも勝てるみたいに言ってるのヤバすぎるでしょ、なにあいつーー
『おい!セリス!落ち着け』
はっ、そうだった。今グダグダ言ってる暇はなかったわ
「ごめんなさい、ちょっと動揺しちゃって、でもこいつ私1人で倒せるかしら」
『何言ってんだ、俺ら二人でだろ?』
「は、そうね、ごめんなさい」
『こいつぁ、最初から俺も本気になるぜ?』
「分かったわ、いくよ」
『精霊装飾』
四大精霊の使者且つ精霊騎士のみが使えるスキル『精霊装飾』は、その精霊の力を身に宿し、より強力な技を繰り出せるようになる。
風の鎧がセリスを包み、頭には緑白色のティアラが乗る。
「さあ、行くわよ」
『疾風』
風と一体となり素早く移動して、デスラビットを捉える。
『暴風斬』
彼女の剣はデスラビットに届かずに奴の残像を斬る。
デスラビットも陽炎を使えるのか?否、デスラビットは単に速すぎるだけだ、速すぎて、普通の人には残像すら追うことは出来ない。
「嘘、速すぎる、」
『落ち着け!こんなに速く動くんじゃ急には止まれねぇ、木の裏に隠れて盾にすりゃその後叩き斬れ!』
「たしかに!」
まるで弾丸のような速度まで上がったデスラビットは彼女が木の陰に隠れる猶予すら与えない。
『セリス、後ろから来てやがる、しゃがめ!!』
彼女がしゃがむと同時に頭のティアラが吹き飛ぶ。
と、次の瞬間ものすごい爆風が彼女を襲う。
「きゃ!なにこの風!」
『ソニックブームだ、音速を超えると発生する衝撃波だ、、』
「え、うそ、音速?そんなの当てられるわけないじゃない」
『俺の思ってるよりあいつやべえな、、』
「どうしたら、、、あ、そういえばフィリオ、あなた風の精霊よね?」
『ああ、風の最上位精霊だ』
「なら、空気の歪みを感じることって出来ない?」
『え?あ!そうか視覚で捉えようとするからダメなのか』
「そう、あなたなら風の動きを肌で感じれると思って」
『そんなことおちゃのこさいさいだ』
「反撃、開始ね!」
『ああ!』
目を閉じる、そして、視覚ではなく、肌で感じる、風の動きを
「そこっ!!」
きぃぃ!?
彼女の一閃はデスラビットの耳の先を斬る。
「惜しいわね、もっと感覚を研ぎ澄ませないと」
『いいぞ、その調子だ!』
しかし、デスラビットの本領はここからだ、デスラビットが再び加速する。
セリスのスキルの具体的な内容などは後でしっかり説明をするつもりなのでそれまでお待ちください、




