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昇格試験

憂鬱だ。

朝から最悪な気分だ。

今日は昇格試験の日、あいつがいる。

嫌すぎる、絶対変に絡まれる。

あいつ他に友達居なさそうだもん。

いや、待てよ

絡まれても同じグループじゃなきゃあんまり話しかけられる機会がかないかもしれない。

急に気分が軽くなってきた。


よし、昇格試験がんばろう!



「なにを遠くでウジウジしているの、早く貴方も来なさいよ、私の試験結果に響くでしょ!」


どうしてこうなった


遡ること2時間前

確か会場はギルドの裏庭だったかな。

思っていたより人がいてびっくりした。まあたしかに初級冒険者なんていくらでもいるし、その中でもいい感じに依頼を達成し続けていれば中級の試験の誘いくらいは来るか。

まあ、人が多ければ多いだけあいつと同じになる確率は低くなる。

「お、カイくーん、受付はこっちだよー」

いつもの受付嬢が手を振って俺のことを呼ぶ。

「おはようございます、結構人多いんですね」

「まあ、試験自体は無料で受けられるからね、チャンスがあるならみんな受けたがるわよ」

みんな始めるまでに武器を磨いていたり、周りの人と話していたりして、なんだかんだで和気藹々としていた。

見慣れた顔は見当たらなかったので1人で準備運動やらなんやらで時間を潰していた。

そして

「えー、ではこれから中級冒険者への昇格試験を始める。今から試験内容を発表するからよく聞いとけよ」

「えー、まず2人1組のチームになってもらいます。チームは予めくじで決めているので後で見に来て下さいね。」

「んで、その後後ろの森の中に入ってもらって好きな魔物を好きなだけ狩って来い。魔物のレベル、数その他諸々を鑑みて結果を考える、以上」

なんともシンプル且つ難しい。

程々の魔物では昇格は認められないが身の丈に合わない魔物を狩るとなると命を落とす可能性がある。中級に上がるに当たってその辺の判断力も見られるのだろう。

「よっしゃ、とりあえず相方が誰か見に行くか」



「うそ、、、、、だよね?」

ははははは、見間違いだ、絶対見間違いだ。

あはは、疲れて目がおかしくなったかな?

俺の相方セリス・リヴィアって書いてるんだけど

「はぁ?あんたが私のペアなの?まあ、程々に強いから悪くはないわね」

「いや、俺が無理」

「はぁー?こんなに可愛い私と組めて嬉しくないって言うの?」

「可愛いかどうかは知らんがお前と組むと嫌な予感しかしない」

「きぃー!うるさいわね。ささっさと行って終わらせるわよ」

「はい、、、」

渋々森の中に入る。


なんでこうも最悪の事態になるんだよ

組の人数が多いならまだしも、2人なのに当てるってどんな確率だよまじで


はあ、まあ仕方ないなるべく関わらないようにしよ

「右からなにか来るわね」

「え?」

ササササ

ほんとだ右からなにか来てる

って言われないと分からないレベルの距離なんだが

あいつ索敵範囲広すぎないか?

「とりあえず俺がやるわ」

「いや、私1人で十分よ」

「じゃあ俺は左の方やってくる」

「え?左?あ、ほんとだ」

左から恐らくキラーラビットかホーンウルフ当たりが来ている。

距離を詰めるとまさかの魔物が出てきた。

「は??ホワイトゴブリン?!」

「え?うそデスラビット?!」

は?あっちはデスラビットだと?

この森やばくないか?


「おい、ギル、あいつらどんな魔物を持ってきそうだ?」

「そーですね、中級に上がるとなるとキラーラビット3体とかが妥当ですね、あとは数が多いならゴブリンも10体とかは有り得ますかね」

「単独だとどのレベルだ?」

「試験官なのに調べてないんですか」

「ま、まあなんか俺の独断と偏見で良いって言われたし」

「それにしてもサボり過ぎですよ、まあそうですね、、キラーラビットの希少種のホーンラビット当たりとか、レットボアとかその辺でしょうかね」

「キラーラビットの上位種にデスラビットが居たがそいつはいねぇのか?」

「いるにはいますけど、多分強すぎて受験者は手も足も出ませんよ」

「中級ってその程度でいいのか」

「いや、デスラビットって結構ヤバいですからね?突進の予備動作無い割にめちゃくちゃ速いし、反応しても空歩とかいうスキルで急に軌道変わりますし、あの角猛毒ですし」

「盾で受ければ良いじゃねぇか」

「防げたらいいですけど、空歩で回り込まれますよ」

「え?そんなに小回り効くの?やべぇじゃん」

「言ったじゃないですか、あ、あとヤバいって言えばホワイトゴブリンもヤバいです」

「?たかがゴブリンじゃねえか」

「あなたほんとにギルド職員ですか?ホワイトゴブリンなんてボブリンキングを圧縮したみたいな魔物ですよ」

「え?」

「あの肌硬すぎて普通の刃は通りませんし、華奢な腕の割に地形変える拳放って来ますよ」

「やべぇじゃん」

「言ったじゃないですか!」

「まあ、どっちも希少種なんで出会す事はないと思いますよ」

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