排泄と倫理
私の名前は岡本ゴムスケ。今、トイレでうんこをしている。暇である。だから、くだらないことでも考えてみることにした。たとえば――人を殺す方法とか。
人を殺すのは、実のところ簡単だ。ナイフで腹を刺す。それだけで命は絶える。あるいは、青酸カリを水筒に混ぜて毒殺する手もある。だが、そうした手段を「実行する」となると、話は別だ。そこには妙な抵抗がある。
なぜだろう?
たぶんそれは、人間の仲間意識が生んだ「道徳」という名の抑制なのだろう。倫理ともいう。理性の皮をかぶった本能かもしれない。
ところで、青酸カリとは何だろう?
正直、私は中学の理科のテストで3点を取ったことがある。だから、青酸カリがどんな化学物質なのかは知らない。けれど、人を殺せるものだということだけは知っている。たぶんドラマかアニメの受け売りだろう。
アニメといえば、スモールライトは便利な武器だ。特に、どこでもドアとの組み合わせが良い。タケコプターとの組み合わせも、なかなか魅力的だ。
きっと未来の戦争では、こういった道具が兵器になる。まずスモールライトで敵を小さくする。その後、蟻のように潰す。簡単だ。
あるいはビッグライトで自分を巨大化させて、虫のような人間たちを踏みつぶすのも良い。
ところで今日も下痢だった。