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ファストストーリーザデイ4 新キャラ登場&特殊性癖?回

いつぶりかに挙げてみました

読んでちょ♡


登場人物



杉鹿野ヒノキ   性欲旺盛な妖精  強くて可愛い



先輩   ヒノキのお目付役 騎士の血を強く持つ家系の出のエリート 強い ヒノキに性癖をぶち壊される  

今回の被害者




ヒギ ミシロ   ヒノキの彼女?飼い主? 騎士ではないが一国の近衛騎士団級の戦闘力を持つ

尋常ならざる能力を持つ





騎士   数万人に一人の確率で生まれる超人 音速を超えた反射神経、運動能力を持つ  



――――――――――――――――――――――――






最近ヒノキの様子が変だ





妙に寝不足気味で、素肌を見せる事を変に嫌がり


何より首を常に見せず包帯やチョーカー、作業インナーで隠し

手首もリストバンドや長袖インナー、こちらも包帯を巻いていることもある





ただの遅めの中二病と言ってしまえばそれだけであるが……




普段はあんな風なヒノキでも、次期エース騎士候補の1人

不調を放置したとあってはこっちへ責任問題が来ることも考えられる







「なぁヒノキ、   最近包帯巻いてるが、何んかあるのか?

怪我が長引いてるんなら早めに言った方がいろいろ良いだろう?」








当たり障りなく聞く  その瞬間、一瞬ピクリと動いた眉を見逃す熟練の騎士ではない






「んーん」 いつもの如く最低限の言葉と仕草で話すヒノキ








「なら、なんだその包帯?」






あくまでも普通に聞いてみる





ヒノキはやはりいつものように、本当に何でもないように言う






「彼女に付けてもらったから」







「まさか自傷趣味にでも目覚めて…………   は?   彼女?」






「そう 彼女」






「ふぅん、  彼女の趣味でか?」







落ち着いて答えてはいるが、実は割とマジに好きだったヒノキに彼女がいる事で相当ショックは受けている


とは言えヒノキはモテる



中性的、と言うより ヒノキは妖精なので性別が不定形で尚且つとても愛らしい容姿をしている

おまけに性に奔放なため男、女問わず相当に遊んでいるし界隈の仲間も多い



それはそうと本気で好きだったのだが、今回はその話は一旦どうでも良いのだ






「ん、 そう」







この包帯などの、 そっち方面のビジュアル自体が好みなのか

もしくはその下にあるであろうものが好みなのか



問題はそこである








「下… 包帯とってみろよ」






一応の確認である

彼女の趣味が前者でも後者でも自分には関係ない

が、  

それはそれとして自分の好きなやつの状態は 気になる







「ん?  うん」







シュルッ…  シュクルルル グイッ…



首の包帯を緩め下にずらす








「ふぅ、  マジかよ…」




首には無数のピンクがかった薄紫細い指の跡  女の手に数回絞められたとわかる


しっかりと頸動脈を抑え、よく見れば紐の跡もある

爪跡、噛み跡、切創

コンパクトにまとまっているが、包帯を巻いてようやく隠れる範囲である

チョーカーなどでは少しはみ出してしまいそうだが、ファンデーションなどで隠していたのか今まで気づかなかった

いや、化粧厚塗りの違和感など騎士なら気づく

見て見ぬ振りでも無意識にしていたのかもしれない






見入っているうち手首の包帯も緩めており、隙間からでも首と同様の跡が確認できた






言葉を失っている間、ヒノキは首の跡を撫で、少し頬を赤くして柔らかく微笑む



一つ一つの跡の凹凸、長さ、痛みを感じ浸りつつ、自分でもちょっと弱めに首を圧迫してみたりしている







「……体調に問題とかは?   戦闘服着用時に不具合とか、」






一旦間が欲しくなり平常的な質問をしておく






「ん、 大丈夫」






あっけなく答えられた事でまたバランスがグラつく







「DV彼氏、 ってやつなのか?」





もう一度間を、





「んーん、 彼女  それに"そんな感じ"じゃない」





しかしまたもバランスが崩れる  ここはもう話を切ってしまった方が良いかもしれない





「あ、 それはすまん、な… ま、まぁ なんだ?  と、とりあえず巻き直すか……  ……それ、」







「ん、   あ、巻くの手伝って、  いいですか?」





「っ!………」





そういえば、ヒノキは部下である

敬語を使われることは特に違和感のない事のはず……


しかし、DV系でないことがわかった恋人、 つまりSM系


いや、プレイ跡の雰囲気を察するにリスカとかするタイプのメンヘラ系に、普段あそこまでの強さと太々しさを誇るヒノキがここまで良いようにされている




そんなヒノキに敬語で頼み事をされたのだ




何か感じる所のあるものである








ガシッ、  「ん、」    しっかりとヒノキの肩を掴み




グイッ…  スタスタ…バタンッ!  手近な部屋に押し入る







「何?」    「すまん、ヒノキ…   いや、流石に通路の真ん中で、見られるわけには… なっ」







「ふぅん…   お気遣い  ありがとう、ございます」






「っ……!」     またしても敬語、 加えてとっさに連れ込んだとはいえ夕日の差し込む倉庫に2人きりである


何やらよからぬものが巻き上がる予感がある






しかし、やはりヒノキは部下で優秀な候補生、彼女もいれば自分の好きな人でもあるのだ


下手なことはしたくない







バサッ   「っっ!?」




ヒノキが急に普段着ている戦闘服ゲーミングパーカーを脱ぎ近くの荷物に掛け、戦闘インナー姿になる


何事かと驚いていると、手頃な背もたれのない丸椅子を引っ張り出し  太ももの間から椅子の淵に手を置き、少し背中を反らせ若干前のめりに、非常に可愛らしく座る





急な脱衣に戸惑ったが、流石は熟練騎士 すぐに冷静になる

一旦落ち着き、常識的に考えれば包帯を巻きやすいように状態を整えたと推理できる




ヒノキに近づいていく、 ほんの数歩の距離であるが、その間別の角度から見えたヒノキは その整った顔や座っているポーズ、窓から入る夕陽で光って見える鹿色の髪

さながら宗教画だと感じられた






後ろに立ち、解けた包帯を手に取る


一旦完全に緩め、一から巻き直す





その時、あるものが目に止まり動きが止まる



ヒノキ達の着る戦闘インナーには肩や肩甲骨、脇腹、腰の一部にメッシュ素材が使われており少し透けている


そこから肩周りの髪傷やキスマークが見えるのだ





一瞬で意識を持っていかれる  目が離せない





そこからどうにか目を離しても次に見えるのは首周りの跡



よく見れば、新そうなものはカサブタがまだ出来ていないものまである






見入りながら少し巻いていると 下から声がかかる






「あ、 彼女から人前では包帯取っちゃダメって言われてる」






ビクッ!!   衝撃である




どうにか平然な風に聞き返す





「い、良いのか?   見せても、 ?」






「先輩だから見せた

他はダメ   だから他の人に教えたらダメ、 です」






ゾワッ……!!    ここにきてまた敬語  その上他はダメで自分には見せた

同時にヒノキの彼女はこれをいつでも見えて 自分で傷をつけることもできるということも頭をよぎる



不意に手元を見ると 自分の手には巻いている途中の包帯がある





猛烈に心拍数が上がる   




手に持った包帯とヒノキの首を交互に何度も見る





更に心拍数が上がる






「ちゃんと巻いていかないと怒る

巻いてもらうのはなんだか悪い、

でも 先輩ならわかってくれそう、 "です"

だって、先輩って…    


ングッ!!」






グイッ! ギュギュッ!! ギリギリギリギリ





「ガッ…! ゥングッ…!  カッ… ヒュゥ ヒュゥ 」





包帯の巻き直しが彼女のためと聞いたことと、もう一度不意に聞いてしまった敬語


迷いなく巻いている最中の包帯を締め上げる





いくら騎士で頑丈、一般人と比べれば大きめな体格ではあっても、同じ騎士からすれば雰囲気の通り少女である


ヒノキに逃げられるイメージは湧かない






ギシッ ギギギッ ググググ




絞められた瞬間の衝撃でヒノキの体は更に反れ、一瞬持ち上がる

軽く白目を剥きつつ、大きく開いた口からヨダレを少し垂らす

先輩にはヒノキの体に他のどれより濃く跡を残すことしか頭にない


既にお互い声は出ていない







普段全く見せない大口を開けたヒノキの顔に見惚れていると自覚した瞬間、何をやっているのかを気づき手を離す






ドサッ…   フラッ… フラッ…





少し浮いていた体が椅子に落ち着きフラフラし、






ポスッ… 背もたれがないため後ろの先輩にもたれ掛かる






手を離してすぐガタガタ震えているところに、急にヒノキが体を預けたため  ビクンッ!と驚き、一瞬振り解こうとするが、体が動かない

お互い身を任せるしかない






数秒して我に帰った先輩は何も言えず呆然と立っている






「ゲホッ!ゲホッ!  ングッ!…ゲッ! フゥ…フゥ……   


えへへ……」





不意に笑うヒノキ

ほとんど見せないヒノキの笑う雰囲気に訳がわからなくなる



涙目で頬を染め、ヨダレで濡れ 緩んだ笑みでこっちをまっすぐ見上げている

しかし次の瞬間、ヒノキは振り返りながら立ち上がり





ガッ  グギュッ!!




「ウゲェッ……  え…  カァ…ウァ……」




苦しく、それでいて一瞬で気絶しない程度に先輩の首を絞め跪かせる




「先輩、  口開けて」






「?  ………ンムッ!!??」






ジュルッ…  ンムッ レロレロレロ… ベチュ チュバッ…  ンッ、 ハァ〜  タラァァ……





急に舌を口に上から捩じ込まれ、口周りをヌチョヌチョにされながらキスをされ、離した後も口から唾液が糸を引く


首からも手を離し、崩れに崩れた美形な先輩顔を眺める




やっと終わったかと思いヒノキを見上げるが、表情を確認する暇なく自分が絞めた跡をスルリと手でなぞり

一言









「やっぱり、  先輩も変態、 ですね」









首にできた、他のどれよりも太く、濃い先輩からの締め跡を優しくなぞった後



口の前に人差し指をピッと立て、






「これで二人の秘密


だから誰にも話しちゃダメ、 です」







と言い、荷物にかけていたパーカーを着て、手首の包帯を自分で巻き直しながら帰っていった






ドサッと崩れ落ちた先輩は、一晩中倉庫で座り込み、先ほどの光景を思い出し続け恍惚と後悔に苛まれ続けた



次の日からヒノキは何事もなかったかのように先輩に接し、包帯の話などは一切しなかった


しかし、ヒノキな首や手首、インナーから覗く噛み跡はどうしても目につく

いつしか先輩は追い詰められ、ヒノキに告白して振られた後、例の倉庫で首を吊って自殺しようとした所を他騎士に止められ、数ヶ月間病院で目を覚ましていない


とても美形であったため最初こそ看護婦から人気があったが、時折意識がない中自分の首を撫でたり吊った時にできた跡をなぞり、なによりも穏やかな表情を見せることが知れ渡ると、気味悪がり近づくものはいなくなった









一方、倉庫での出来事の後、ヒノキはやはり何事もなかったように彼女の待つ家へ帰った






ヒノキにとってはちょうど良いが、普通の人なら気持ち少し高く、騎士には気持ち低めのドアノブ


騎士と騎士以外の同居用住宅の特長で、騎士にしては小さめのヒノキにとってはちょうど良い高さである




家の外見はこの辺りでは一般的な2階付きマンション



名前の通り、主にリビングや収納、キッチンが一階にあり、上に寝室、書斎等個人部屋 最低限の自動メンテナンス機器を備えたワルツ調整室の2階構成のマンション

中の上あたりの層に広く親しまれている形態である

騎士と一般人が同棲する場合に特に人気とされる




メガストラクチャーとそれを構成する基礎ビルが実質的な地盤を形成する都市部では主に中層に位置する

都市の中心街付近で日光が直接届く階層と言えば、程よい金持ち感をわかるというものである

年式を気にしなければ安くも住めるが、そこを程よい程度のものを選んで住む というのが少し気取ったオシャレというものである






ヒノキの部屋は3階で、若干古く動きがゆっくりなエレベーターで登る



フローター(タイヤ無し浮遊車)が普及している世界で、まだそんなエレベーターなど使っているのか と思われるかもしれない

が、どれほど技術や文化が進んだとしてもそれを受け取るのは結局は大多数の普通の人間なのだ

出来るからといってマッハで動くエレベーターなど誰も求めない




これはヒノキの考えていること… という事は一切なく単に作者の言いたかった事である





余談だがドアは電子ロック式である

ドアノブを握る事でバイタルサインを読み取り開くタイプ

こう言っ何気ない日常の部分が未来感を出す

加えて鍵による物理ロックもある

騎士が多く住むこの層では電子ロックなどワルツが一瞬で開ける

そのためこういったアナログな鍵に多額の資金を注ぎ込むのは騎士の性なのだ






クリッ…   ヒノキがドアノブを掴み、鍵を読み取りケースに収納する





ガチャ、  『お帰りなさいませ』  ロックが開き電子ボイスがなる

そこに向かって少し目配せし僅かに微笑み会釈する



チャリン…  読み取りケースから鍵が排出される





スチッ… モゾゾ 下から鍵を引き抜きポケットに押し込めつつ





ガコッ   ドアを開ける







「ただいまぁ」 ヒノキが言うとリビングの方から「おかえりなさあい」 と返事が来る





カチャ… チキッ キチンッ ス、スポン  



騎士用戦闘ヒールブーツを脱ぎ 向きを揃えて立ち上がり振り返ると  シュッ…シュッ…シュッ… 霧吹きの音が聞こえる






玄関を上り、トイレ、風呂場兼洗濯場のドアを通り過ぎリビングへ


そこから横の部屋へ行く






後ろにヒノキが来たことを感じ取り、前屈みでプランターに水をやっていた

白髪のロングウルフヘアの少女が小さめに振り返る



その仕草で揺れた髪から、インナーカラーの薄い金色がメッシュのように覗く


それ見たヒノキはミシロの両肩に後ろから二の腕を乗せ軽く抱きつき言う





「ただいま  ミシロちゃん」




ちなみに、家に帰ってからヒノキは それなりに付き合いの長かった先輩もほとんど見たことのなかった笑顔で表情は固定である


ヒノキは家が好きな上にミシロと居る状態では非常にリラックスできるのだ



こうして密着していると、同じ黄色寄りの髪色でも 個性とは結構現れるのだとわかる





ヒノキの髪は、樹木のヒノキの樹皮と鹿の毛並みを混ぜたような色で

ミシロは、長野県木曽産ヒノキ材に見られるような、他の場所の材より白よりも黄色が強めな色に似た雰囲気を持つ

どちらかと言えば鹿寄りの髪色のヒノキに比べ、ミシロはヒノキ(樹木)そのものに近いイメージを持たせる髪である



博識な方、神道に造詣を持つ方は、この情報と名前でミシロの大まかな正体は分かったと思われるが、種明かしはしないのでわからなかった方は頑張って調べてほしい

(ヒントワード  伊勢神宮 御神体 川引き)


この世界は、案外とその様な者達に人気で 今後もそこそこ登場する様である








「お帰りなさい ヒノキ    今日もお疲れ様


それと、水加減  これぐらいで良かったの?」






「あぁ うん、いい感じ   いつも本当に助かってる


ありがとうミシロちゃん



あっ、光量も完璧   凄いね」







部屋の壁際のテーブルに置かれたプランターのヒノキ苗を二人で覗き込みながら言う 


ヒノキはものの数回で、その日ごとに変わる水分や光、その他苗が必要とする要素を一人で調整できるまでになったミシロに相当驚かされている







ススゥ…  ミシロが下からヒノキの頬、顎の側面を撫でる






ピクッ… 首元を触り始めた時一瞬ミシロの手が反応する







引き続きミシロはヒノキを撫でる




相変わらずヒノキはニコニコだが、体勢的にミシロの顔は良く見えていない







サスリスリ ミシロが苗を撫でる   「うン ンフフ」





ヒノキが甘えた猫のような仕草をとる







クリクリクリ…… ギュッ…!





「ンガッ!?    ガアッ!ハッ…!ハッ…!」






ミシロが苗の幹を指で挟み込むと、急にヒノキが苦しみ出す






「み、…ミシロちゃ ん?」






「ねぇ、 ヒノキ   その首の跡、何なの?」







「こ、 これはゴホッ!… これは仕事でぇ……」






ほぼ息が出来ず咳き込みながら答える






「………ふぅん」






パッ    指を離す   





「んっ、  ハアッ!!   ハァ、ハァ、ゲホッ!ゲホッ!  ンッ ハァハァ」






フラッ   クイッ… ポスッン






倒れ掛かるヒノキを自分の方に引き寄せ、ヒラリと器用に双方の体勢と向きを変え正面から、ちょうど胸かその少し上ぐらいにヒノキの顔が来る所で抱き付かせる




涙目でヨダレと鼻水を垂らし、息を整えようと盛んに呼吸し上半身が大きく膨らみ、萎むヒノキをこれでもかと優しく包み込む

それでいて苗の方を優しく撫でる








ヒノキの本体はこの苗である

正確にはどちらも本体と言えるのだが、この苗も本体であることが重要なのだ


ヒノキ(人間体)と苗は連動しており、どちらかの損傷はもう一方にも反映されるのだ


つまり、動けない上にデリケートな扱い、環境整備が求められる苗の方が実質的な重要度は高いと言える



本来はある山の御神体であった巨木がヒノキの発生源であったのだが、ある時魔術触媒としてトブサを切って持ち去った者がおり、その者は排除することができトブサも取り返した

しかし、ヒノキが本体の端末として離れて活動した期間が長すぎたことに加え、取り返したトブサを自分でプランターに植えた

いくら小さな苗のようでも、巨大な御神木の先端部である

いつしかヒノキの本体はこちらの苗に移ってしまった



その時にヒノキの任務が終わった事と新たな本体に値する物ができたため記憶がリセットされ、気付いた時には苗を抱えて脅威(になりそうな者達)を排除しながら彷徨っており、その中である人物にスカウトされ今に至る



外界に興味があって出て来た云々は、自分を分かりやすく定義するための 後から考えた適当な理由である







「ん、ぐぅ  そ… そっちじゃ ぁ…ない」







鼻をズビズビいわせ、息切れしながら 苗でなく直接撫でるようねだる








「私はね、  ヒノキが外で遊んできても絶対私の所に帰ってくれば何でも構わないの


仕事の人付き合いでも趣味でも、 最後は"私のヒノキ"なら良いの






私達のより濃い"跡"なんて、それはダメなの」







「……うん、  いつもあ、…ごめ ごめんね…」






「謝らなくたって……良いの   ほら、続き 言って?」






ここで苗でなくヒノキの頭を撫で、左手は少し服がズレた腰に回し 隙間から脇腹の素肌に極々優しく触れる


一瞬プルりと体を振るわせ、小さく声を出し ミシロの胸に埋もれた顔を上げ

絶妙な上目遣い、且つしっかりとミシロの目を見て言う






「アッ…ンン…   …ミシロちゃん、 いつも ありがとう」







ヒノキの酸欠で弱った雰囲気の目とそこから滲む涙 セリフに顔





可愛いすぎる




あまりに愛おしい  




もっと見せて欲しい  




もっと自分に色々な気持ちを向けて欲しい




見たことのない表情を欲しい




誰よりも自分にだけなものが欲しい






もっと、もっとヒノキが欲しい  ヒノキの割合を増やしたい



もっと私をヒノキにして欲しい






それにまた少し近づけたような感覚にこの上ない満足を感じ震えそうなほどなのだ






「良いの、 良いのよヒノキ    明日からお仕事、また頑張ってね」







その後、ヒノキをあやしつつ風呂に入り、ミシロがヒノキを抱き込むように二人ベットで寝た


しっかりと湯に浸かり暖かさを持った身体に抱かれヒノキは赤子のように眠り、ミシロは風呂上がりでふんわりとしたヒノキの鹿色の髪の触り心地と香りを感じ五感全てが落ち着く

そこで、






ミシロは自分の首をさする







そこには、ヒノキに今つけたものと同じ締め跡がうっすらと浮き上がり、もう一度さすると綺麗に消えるのであった




これはヒノキの知らないで良い事であり、この二人の少々異常な日常の風景同様、誰にも知ることは出来ず、止めることも叶わない事なのである










かく言う私 語り部も、既にミシロの権能に捕まり ほとんど"収納済み"なのだ

しかし、この語り部に語られることで自分達の存在が保たれ、進んでいることもわかっているため このように話すための口の"存在出来るだけの容量"を"箱の隙間"から覗かせてもらっているのだ





私は語り部、彼らが語られることで存在が在るように 私も語らなければ存在しないのだ







つまるところ、次回の話に乞うご期待  と言った所であろうか








――――――――――――――――――――――――


設定紹介




ミシロ



箱の化身  ある神器を収める箱、その箱の外部で活動するために造られた端末である

世界を構成する神に、同程度の神格であればある程度干渉できるほどの強い権能を持つ



自身が認知した物や事柄の"全ての情報"を"箱"に収めることができる




当然"箱"であるため中から取り出すこともできる




取り出された"情報"は、ただの情報でなく、世界に"それ"が"在った"という"事実"を情報として収納しているため箱から出した際"収納されたモノ"そのものとして世界に出力される




そして、"箱"に納めるということは、収められたモノがスッポリと詰め込め蓋が閉められるということ

つまり、収められたモノの存在は全て箱に収まっていると解釈できる

箱に納めたモノについて、ミシロは全て完全に理解できる



例えば敵の攻撃なども、それを出す前兆さえとらえて"箱"を使えば技について全て理解できる



理解したモノは、つまり箱に入れたモノ 箱に入るということは入れたモノによって箱が壊されていないということ



つまり一度「箱」に入れればその攻撃は効かなくなる



その他にも、空腹や老化なども無効化可能




逆に入れたモノは出すことができ、技のコピーなども可能






ミシロの本体である「箱」はヒノキの本体であった御神木から造られたものである

そのため、例えるならヒノキとミシロは兄弟や双子の様なものである またはそれよりも近しい存在とも言える


ミシロの権能は「箱」であるため、ほぼ自分であるヒノキのことを収納し理解することは出来ない

箱は自分だけは収納できないのだ





基本的に全ての物事を収納することで理解できるミシロにとって、自分以外に唯一収納できないヒノキには非常に惹かれるものがあるのだ

全てのヒノキの出す情報を自分に、「箱」に入れたいのだ

加えて、かつて失われたトブサを取り戻す というヒノキを活動させた際の思考が残っているためでもあり、現在はそのトブサの精霊であるヒノキを強く求めるのだ





ちなみにミシロが首締めや噛みつきなどが好きなのは前述の「箱」の特性もあるが単純に趣味である


ほぼ同じものから発生した精霊でも発生時期や活動環境が違えば性格など全く別物の個性をもつのだ

 

さてさて、よくここまで読んでくれました!


ありがとうございます!!



次はいつ出せるかなあ〜〜

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