ファストストーリー・ザ・ホリデイ3
今回は、前回の恋愛回のその後
遠方に任務に行った彼、もしくは彼女の早い帰りを思う話
ヴゥゥゥウウウウウウウウ!!!!!
パァーーーーーーーーン!!!!!!
ストレート、 いや、踏める所はなるべく踏む
デュウンッ! ギュウウウッッ!!!
ドッ!! ギュウウウウカタッカタカタッ ギュウウウウ!!!
しかし、ブレーキはおろそかにはできない
かと言って、ただ減速するだけでは済まない
逃げ側の車のリアに荷重が乗る
すかさず近づくコーナーに動きを合わせる
ドコッ! ギャギャギャッッッ!!!! ブォオーーンッッ!!ブォオーーンッッ!!
ギャッ! キュッ!キュウウウウウウウウッッッ!!!
スレスレの追走 しかし逃げの方がライン取りも速さも少し上のようである
追い側も早くはあるが、コーナーでつい「魅せ」のドリフトをかましワンテンポ遅れたのだ
すぐさま次のコーナーに合わせステアリング、その他ペダル類を扱う
グゥオオッッ!! ドコッ!ヴゥアンッ! ギュッ!ギュッ!!
クイッ! ドモォッ! ガッ!カコッ! ギュゥオッ!! バコッ!ギィッ!! グゥルゥゥゥ… ガシッ! クイッ!クイッ! ドパッパッパッパッパッ!!!!!
ここで追い側が賭けに出る
恐らく逃げ側をインから抜くことはできない
ならば、自分の持ち味であり今回は欠点となった"魅せのドリフト" つまりアウトに膨らむ動きを利用しノーズを少しでも並ばせ、
この後に来る超ロングストレートで恐らく逃げ側よりもパワーがある事に勝機を乗せガン飛ばしする
しかし恐ろしく賭けである
峠の、 というよりモーターレースのセオリーではアウトから抜けないのは常識
繰り返し言えばここは峠、 詰まるところドリフトそのものに失敗すればコースアウト
いくらこの世界の車と言っても運転手は無傷では済まない
それでも判断は一瞬を要求される
そして、ハイパワー四輪駆動のハイエンドマシン GTRに乗っている自覚
逃げ側の勝つことのみを考えた完璧な効率走りに遊び心を見せつけるため
もちろんその賭けには全乗りである
ドリフト中にアクセルを多めに踏み車体を更に外に流す
そして、コーナー途中から体勢を整え擬似的に延長した直線コースとして全開に踏み込む
ボッパアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
まず第一関門のドリフトからの加速は成功
次にここからパワーで押し切れるかどうかである
計画通り、逃げ側のノーズに並ぶ直前まで来た
このまま行けば抜かせるはずである
しかしっ!!
あと数センチのところで何故か加速の伸びが止まり、ジワジワと逃げ側との距離がまたも離されていく
訳がわからない中、次のコーナーに差し掛かりすかさずフェイントを入れた
瞬間
キュッキュッ! キュキュルキュルキュルルルルルルーー!!
突然リアのグリップ感がなくなり、
バギッ! ゴシャゴシャゴシャゴシャアアアアアーーーー!!!!!
キュウウゥゥゥゥ………カックン… プシュゥゥゥゥゥゥ
激しくコーナーの法面に左フロントを衝突させ擦り上げる
その後停止し、損傷と高回転時に急停止した負荷でブローしたエンジンにより、フロント部からメタルリキッドを含んだ白と薄ピンクの煙が吹き出る
脱出した運転手はふらつきつつガードレール側から下を覗くと、なんと効率厨と思っていた逃げ側が意気揚々と膨らませまくった"魅せのドリフト"で走っているのだ
一瞬どういう訳かわからなかったが、少し考えた後納得し、 それなりの悔しさと少しの感嘆を感じた
つまり、先ほどの逃げの車、 どう見ても普通の峠ドリフト坊主のソレとは違う、磨き上げられたフルワイドボディのRX7は、
あえて効率厨な走りをしてこちらの闘争心を煽り、派手なドリフトでタイヤの耐久を下げさせ、例の超ロングストレート区間で完璧に削り切らせ
その後のコーナーを完全に突破不能に仕向けた
更にコーナーとフェイントの向き的に谷側でなく法面に当たるようにするという気遣いのおまけ付きである
全て読み切った上での勝利
全て読み切られた上での敗北
完全勝利と完全敗北である
当然悔しいものである
実際に、GTR側の勝率はなかった
しかし、それ程の相手にこのような策を使わせたということは、
「無策では負けるかもしれない」
と思わせるほどの能力はGTR側は持っていたのだ
とは言え、完璧に負けたことに変わりはなく、
仮にこの事をGTR側に伝えても今の精神状態では正しく受け取ってはくれないだろう
ただ幸運なのは、このGTRはFDに対してまた再戦したいと、
あの策すら打ち破り勝ちたいと純粋に思っている事であろう
「まだまだ勝つ相手がいる だから続けるし今度は勝つ」
と、救助用レッカーで運ばれるGTRを見ながら その純粋すぎる思いを決めるのであった
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完全に後続を出し抜き、いつかの見晴台に止められたRX7(FD)の運転席
「フフフ… やりましたよ またやりましたよミトン様」
「早く… もっと早くなります だから… ミトン様、
早すぎる貴女に、 私も追いついていきたいんです…
たまには、 止まったり… 戻って… 少しでも歩幅を合わせたりして、 合わせようとしてくれるだけで…
そんな素振りをして見せてくれだけで私は良いんです
でも、 今の私にはこうやって"この子"と走る事でしか早さを感じられないのです
はぁ… 早く帰ってきてくれないかなぁ、 私の彼は…………」
グイッ… 「んあっ…」 カパッ… 「ンッ」
カプッ… グググップシュッ! 「ゥグッ…」
おもむろに左腕インナーを捲り上げ、 ゆっくりとわざと唾液を多く溜めるよう口を開け
またもゆっくりと肘内側の関節少し下あたりに口を近づける
直前で一瞬止まり、生暖かくなった息を吐きかけ ごく小さく声を出す
そこからは思い切りよく噛みつき、しっかり出血するまで力を入れる
チュヂュッ… ンレロ…
最初の出血分を弱めに吸い取り、少し舐める
カパッ… ヌロ〜 チロッ…
口を離す
歯には薄く血が付き、
歯の裏と、歯と唇の間に少し溜まった唾液と血の混じったものを、先っぽ付近だけ出した舌で味わいつつ押し出し口の端から垂らした
こうなればもう止まらない
ンベロッ… ヌベチュググッ… ジワ〜〜
「アッ、 ヘッヘッ… ヘッ……」
今度は舌を放り出し、唾液多めに噛み跡を舌で圧迫し更に出血させる
それを感じ取った時の声 息遣いは、オヤツを前にした犬である
「ングッ!」 カポッ… ジュ… チュルッ
ゴソゴソ… チッ… プチ… カラカラカラドサッ! グイッ、 ジュワ……
我慢できず大きめに口を開け吸い付く
数秒続けた後、吸い付きながら開いた右腕を動かしズボンへ持っていく
車との固定具のワンタッチ解除を押し、ズボンのボタンも外し座席を一杯に下げ楽な体制に身体を預け ズボンを少しズラす
軽く触ってみたが、レース中の暑さを調節するレギンスが上から触ってもわかるほど湿っている
ここでレギンスを脱ぐかズラせば確実に後には引けなくなるが…
迷わず、それでいて少しだけ引き下ろし レース用のためシンプルな だが女性用として絶妙な位置のデザインのパンツへ手をユルりと滑り込ませる
ピッヌチョッ… 「ウァンッ…// フハッ!フムッ! 」
直に触ったのみではあるが、感度と濡れ具合で声が出、 吸い付きながらも息の漏れが大きく鳴る
既に十二分に整っていると理解できる
グッ… ヌチュ ニュロリ…… ガブリュッ!ブシッ! ドロゥドロッ
ビクッ! 「ッッッッ!!!……///」
チュグチュ、クチュ… ガジュッ… コッ、コクッ タラーー……
いきなり指を二本入れつつ、同時に口を離し次は手首に噛みつく
もちろん血が吹き出し、軽く飲めるほどである それが指の動きのに上乗せで圧倒的に"感じ"られる
指を動かしつつ、 更に傷口を広げ 出血を増させる
この場合、少しずらしただけのレギンスでは充分に足が開けず、上手く捗らないのだが、
今回に限ればその方が長く噛み続けるためかえって都合が良かった
そのままの勢いで数分が経ったころ、
更に三本に増えた指と出血により意識がぼんやりとし始める
「// ンッ…! み、 ミトン様… は、はやくぅ ウハッ 私は… 貴女にぃっ…! //」
ビッ!ビクウッッ!! グッ! プシュウ… シュゥ! へたぁ グタッ……
身体が跳ねたと同時に更に強く噛み、噛みつく口の端から血が少量吹き出すほど出血し
ようやくグッタリと座席に倒れ込む
リクライニングバケットシートが濡れているが気にはしない
「//はっ…! はっ…! はっ…! ンッ!… はぁ!// 」
ドロゥッ…… プシュッシュッ… ポタッ… ポタッ…
口は歯と周辺が真っ赤になり、垂れた唾液と血でその他も汚れきっている
腕からはまだ少量吹き出しており、それにより更に汚れが広がる
加えて口からはまだ血と唾液が垂れている
しかし、このふやけきった恍惚の顔を見れば、 それは野暮だとわかる
少しして、 おおよそ落ち着いてきたあたりでこの間知り合った、人の恋人にベタベタする輩にヤキ入れて作らせた
「肉合成傷跡修復盤」 を取り出し、付属の「馴染ませ薬」を付けずそのまま傷口に練り込む
この作業はシラフの状態では非常にキツイため、ある程度余韻が残った状態で済ませてしまうにかぎる
しかし、名前の通り傷口が肉を貼り付けたみたいに治るこの絆創膏は、更に名前の通りの「馴染ませ薬」を塗り込まないと皮膚の色と馴染まず、一瞬で治りはするが跡がそのまま残ってしまうのだ
これはわざとやっていることで、 帰ってきた時に彼女に見せてやるのだ
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彼、もしくは彼女のミトンには元来 舐め癖、噛み癖がある
人の素肌は噛まずには、 傷跡はふやけるまで舐めずにはいられないのだ
それは彼女にとって幻滅するどころか、むしろ好ましい癖であった
彼女は流血が癖である
怪我や病気ではなく、意図的に流すために付けた傷からあくまでもプレイとしての量、痛みの流血がたまらなく好きなのだ
この二人の癖は、幼少期に何か歪んだ経験などがあったなどでは決してなく、
本当に元来の癖なのである
もちろん普段から噛んだり噛まれたりは この二人の生活の関係上日常的に行うし、ファンタジー的なこの世界では回復は術で簡単である
しかし今回が特別なのは、先ほども言ったように"跡"を残したのだ
流石に二人ともプレイとしてわきまえている以上、無理に残したり、残して欲しいとねだることはしてこなかった
しかし、"これ" は限りなく一人の行動である
一人で癖の満足のために噛み、一人で思い人へのプレゼントを作ったのだ
ついでに用意していた「超血液魔術式調整剤(戦闘用)」を飲み貧血を和らげつつ車を降り、 あの告白をし、受け取った時の様にFDにもたれ掛かる
「確か、 この方角って、ミトン様が居る所と……
見えたり、 しないのかなぁ」
サラサラサラサラァァァァァ…………
「ぅん?……… 小さい、 キラキラ?」
極めて遠方に、何か虹の様な光が見え、徐々に広がってくる
モヤモヤモヤモヤモヤアアアア〜〜〜〜
バアアアアアアアッッッッ!!!!!
「わあっ!」
少しして光が一気に広がり、オーロラの様になった
更によく見ていれば、そのオーロラの中に特定の色が見える
『桃 朱 黒 青 』
それを見て、 マツリは先程とは違う優しい笑みを浮かべるのであった
「フフフ… ミトン様ったら… 私のプレゼント、霞んじゃわないかな…?」
マツリはその後、 ずっと見ていたが そのパーソナルカラーはオーロラが消えるまで光り続けていたのだった
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〈オーロラの解説〉
ミトン達はある遺跡の奪取に動いていた
(実習ということだが普通に実戦)
騎体無しの潜入でほぼ完了していたのだが、遺跡とその周辺の地下全てが大陸間弾道砲台であることが判明
よくわからん邪教徒がぶっ放そうとし、防衛用にY_ROIを出したため上空待機の母艦からローゼスター他三騎を放出どうにか止めた
しかし最後っぺをかまそうとした砲台を止めることができず、なんとか向きを変え垂直上に撃たせハッキングで上空で遠隔爆破させたのだ
成層圏で爆破したため、大気やアレコレの反応で世界的なオーロラが発生した
その後、制圧した砲台からミトンがマツリのいる方角に信号弾を撃ったのだった
「マツリのことは忘れてないぞ」 と
ちょうど良かったのでオーロラと合わせてのプレゼントとしたのだ
〈パーソナルカラーの解説〉
ミトンの騎体 ローゼスター(ピーチコメット)は桃色の粒子を出す事が特徴
ミトンのパーソナルカラーでもある
マツリの現在の所属先の識別は朱色
ミトンもマツリも車の基本色は黒 差し色は紫と青
二人の色なのである
いやぁ、湿り気のある恋愛、エロは難しいですねぇ
それはそうと主人公とその恋人に思いつきの癖追加しちゃいましたが、面白そうなんで今後も活用して行きたいですね!!
では、また今度




