詩 美術館は進化する
美術館は進化する
どんどん なぜだか進化する
美術品を収集し
ピカピカ綺麗にお手入れする
自動で宣伝こなしちゃう
看板も勝手に作っちゃう
ポスターもなぜだか作られてる
どんどん人がやってくる
小さな町の美術館
忘れ去られる運命だった
かつては賑わうばかりだけど
今は誰もいなくなる
取り壊されると思っていた
誰もが悲しくなっていた
そんな思いが起こした奇跡か
神が恵んだ気まぐれか
美術館は進化する
「ストーリー」
「あなたのところの美術館は凄いですね。一体どうやって、再生させたんですか?」
「いえ、まあ。死に物狂いでアイデアを出し合って……(言えない。美術館が勝手に進化してます、なんて言えない)」