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もう【外れスキル】なんて言わせない①

「冒険者ライセンス剥奪!? どういう事ですかっ!」


 思わず大きな声を出してしまう。

 それだけ、受付嬢の発言は衝撃的だった。


「ですから、何度も説明している通りです。キバさん、あなたはダンジョン内で死亡した。アンドリューさん達からそのように報告を受けています」


「そんなわけないでしょう。現に、俺は今ここにこうして生きている!」


「ええまあ……そうなんですが。しかしもう死亡手続きも済んでしまっているわけで、ライセンスも失効していますから……」


 また話が堂々巡りだ。

 どうも、この人には話が通じない。



 巨大蜘蛛(アトラク=ナクア)を無事討伐した俺は、ダンジョンから引き返し、冒険者ギルドに戻ってきていた。


 ダンジョン内の帰り道も当然一人だったわけだが、特に不都合はなかった。

 覚醒した【超嗅覚】によってダンジョンの全体構造も、どこに魔獣モンスターがいるかも

手に取るようにわかったからだ。

 もっとも……覚醒前の【嗅覚強化】であっても時間をかければ魔獣モンスターとの遭遇を避けながら進むくらいの事は出来るんだが。


 それはともかく。

 スキルも使って最短で冒険者ギルドに生存報告に戻ってきたわけだが、こんな調子で話が進まないでいる。


「だから、アンドリュー達の報告が嘘なんです! 手続きをやり直してください!」


「はあ〜……面倒臭い人ですねえ。いっそこれを機に、引退してはどうですか? だってあなた、どうせ【外れスキル】でしょ?」


「なっ……!」


 あまりの暴言に、咄嗟に言葉が出てこない。


 確かにまだ巨大蜘蛛《アトラク=ナクア》討伐や、【超嗅覚】覚醒の件については話せていない。

 だが、そうであってもここまでの暴言を吐かれるいわれはないはずだ。

 

 今までも、外れスキル【嗅覚強化】のせいで馬鹿にされることはよくあった。

 特に口の悪い冒険者達の間では、挨拶がわりみたいなものだ。

 それでも……俺はそんな悪口にも負けず、着実に盗賊シーフの実力を伸ばしてきたし、実直に仕事をこなしてきた。

 最近では、多くの冒険者達にも俺の実力が認められてきていた。

 ……アンドリュー達は論外だが。

 

 それなのに。

 本来、スキルに関する悪口をマナー違反として注意する側の冒険者ギルド職員が。

 「外れスキルだから引退したらどうか」なんて、そんな事を言うのか!?



「ふざけるなっ!」



 思わずドン、とカウンターを叩きつける。

 そこに思わぬ声がかかった。


「これこれ、何を騒いでおる。温厚なキバくんがそんな声を出すなんて珍しいじゃないか」


「あなたは……ギルドマスター!? なぜここに!」


 説明しよう。

 ギルドマスターとは、ギルドのマスターのことである。



ここまで読んで頂きありがとうございます!


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「ふざけるな!」「ギルドのマスター!」「面白い!」「続きが気になる!」

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クズの異界流儀
― 新着の感想 ―
[一言] 最後の行、変です。 ギルドマスターはギルドのマスターであるってなんに説明にもなってない。そこはギルドの最高責任者である、とかじゃないでしょうか?
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