日常との別れ
「事実は小説よりも奇なり」
俺の名は三井広明。今年で42歳となる中堅建設会社にサラリーマンだ。
どこにでもある、ごくありふれた日常生活を送り、会社から帰っては寝るルーチン生活を送っていた俺に転機が訪れる。仕事帰り、人の通りの少ない小路でいきなり頭痛と目眩が俺を襲う。あまりの痛みから俺はその場でしゃがみ込み、バッグから持っていた鎮痛剤を飲み込む。元々頭痛持ちであるため、いつものように暫くじっとしていれば解消されるかと思っていたが、一向に止む気配はなく、寧ろその痛みは更に増していく。視界が目眩から徐々にぼやけてくると、アスファルトの地面に俺を中心に何か赤い円のようなものが見える気がするが、それが現実のものかどうかも既に判別はつかない。
暫くすると何も考えられなくなり、俺は意識を失ってしまった。
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「....ん....ここは。」
一体どれぐらい気を失っていたのだろう。感覚的には数分といったところだろうか。ボーッとする頭の後頭部を軽く左手で2〜3度叩くと、目眩でぼやけていた視界が次第にはっきりとしてきた。そこは見慣れた我が家ではなく、全く見知らぬ白衣のおっさん共に囲まれている現実が待ち構えていた。
書き始めてしまいました。
どこまで続くかわかりませんが、よろしければお付き合いください(ペコリ