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生存 その4 森での初戦

扉を開くと暗がりの中でもゴブリン達が食事をしているのが目に入る。

それも先程突入した人間たちを。

こいつら食人なのかと判断し、ヨーコの妖術が炸裂する。


「モニカ奥は見るなよ伏せろ」


「は、はい!」


「***¥::¥ 八ッ!」


暗がりの中に放たれた閃光が中にいるゴブリン達の目を潰し

大きな悲鳴を上げてうごめいている中、

光が収まると同時に俺は突入し機関短銃を動く目標に連射する。


GAGAGAGAGAGHAAAA!


ギャ!ギャアアア!!


悲鳴を上げるゴブリン達の中をヨーコの援護の元掃討する。

逃げ回るが目が見えていないので動きが散漫となり良い的となっている。

そのまま何十匹と掃討しながら、祭壇のようなところに取り付くと

冠を被った大きいゴブリンが現れる。

それは巨大な斧の様な物を持って待ち構えている。


「おいモニカ、他に動くゴブリンは他に居るか?」


「いないけど、そいつキングゴブリンでめちゃ不味いよ、


い、依頼に無いから、に、にげよ!」


混乱し逃げる事を薦めるモニカを尻目に考える。

こいつ以外敵の居ない事を確認すると、この世界で生きていけるか

自分の力を確認して見る事にした。

軍刀による白兵戦だ、確か女神様が身体強化したとか言っていたしな。


「ヨーコ軍刀に戻れ!」


「承知!ご主人!」


手元にヨーコを呼び寄せ軍刀状態でキングゴブリンと戦う事を決意する。

そしてモニカに周囲の警戒を頼むと食われた仲間たちの遺体を見て嘔吐していた。


「使えん奴だ、んじゃ行くぞぉぉお!」


ドゴーン!


「フン!」


ゴブリンオークの斧攻撃を交わすが、振り下ろした斧が石床を砕く


(ご主人余裕よのう)


「ノモンハンでの敵戦車に立ち向かう事に比べれば怖くないよ」


(頼もしいぞご主人)


ドゴーン!ドゴーン!!


「フハー、フン」


攻撃を交わすが徐々に間合いが縮ぢまった


「ブヒー!」


「貰ったー」


斧の一閃を掻い潜ると軍刀を下から首元へ振り上げる


「ゴリッッッッッ」


「ハー!!」


ゴロン


軍刀を一閃するとキングゴブリンの首を切断し地面に転がるとそのまま倒れる。


「おっさん伏せて!!」


後ろからモニカの声が轟き地面に伏せると同時に、ナイフが投擲され弓を持った

ゴブリンが倒れ俺は加速して首を切断すると動くモノも無くなり戦いが終了した。

そしてモニカが近づいてくる。


「おじさん凄いね、一体どこから来たの?」


「お姉さんがどうして剣に変身するの?教えてよ」


「それよりもお前は大丈夫か?さっきまで吐いていたが」


「何とかね、おじさんの戦いを見てたら正気に戻れた」


「ヨーコ戻っていいぞ」


モニカの前に術の掛っていない状態のヨーコが現れた。


「あれお姉さん私と同じで耳と尻尾があるし銀髪出し・・・


なんで沢山尻尾が生えてるの?」


ムンムンムーン


ヨーコの表情が変わり、目が獣の目に変わり牙が生え尻尾が逆立っている、こえー


「黙れ小娘!これ以上わらわを詮索するなら呪い殺すぞ!!」


「ヒエー!ご御免なさいもう聞きません」


モニカがビビって土下座をするので満足したのかヨーコは変化を解く。


「モニカよ、これからどうすればいい?ここを物色すればいいのか?」


そう尋ねるとビビりながら顔をあげ返答を始める。


「まず心臓から魔核を取って報告用に耳も切断しますです、はい」


モニカが手本を見せゴブリンの心臓部を切開し魔石を取り出す


「綺麗だな」


「はいこれを売ればいい収入になるのです」


「判った数が多いが金は必要になるからな」


そして三人で解体し魔石を回収すると、首を刎ねていない死体は

焼却しないとゾンビという生きる死体、アンデットモンスター成るものに

変化する事もあるそうなので屋外の一か所に集めながら、

殺された冒険者達の遺体と遺品を回収する。

遺体はヨーコが火を起こして火葬処分にして、屋内へと移動した。

建物をモニカ主導で調べ、貨幣や薬草、毒薬、毒消しを回収する。

そして奥まった個所に大きい木箱を見つけた。


「何だこれ?」


「宝箱です罠の解除とかは任せてください」


モニカが率先して点検し罠を解除すると開錠し始める


「ほう、小娘は意外と役に立つのうご主人」


「そうだな俺達には無理だよな適材適所か」


そして10分位だろうか?鍵穴と格闘し開錠し、宝箱をのぞき込むと

中には立派な短剣が収められていた。


「剣には罠は掛かっていないですね」


そしてモニカが掴もうとするとヨーコが止める


「掴まず置いておけ」


そう言い放ちヨーコが剣に手を翳し目を閉じ、数分が経過すると手を元に戻す



「ジェシカよ呪いが掛かっていたから解呪しておいた以後気を付けるようにな」


「あ、ありがとうございますヨーコ様」


「ご主人、力を使い過ぎたようだから軍刀に暫く戻るゆえ頼むぞえ」


そう言い残すとヨーコは軍刀形態に戻りモニカと二人きりとなった。

そしてヨーコを背中にしまうとモニカとの会話を再開する。


「おじさん短剣ですがどうします?」


「お前が苦労して手に入れたのだからモニカが使えばいい。


それに俺はおじさんではないぞ!まだ24だ」


「ならお兄さんですね」


「うむ、いいぞそれで」


そして貨幣や薬草の類は俺達が頂き、キングゴブリンの大きな魔石以外は

半分に分ける事で折り合いが付いた。


「それでこれからお兄さんたちはどうするのですか?」


「そうだな、換金しなければいけないし冒険者ギルドという所にいって


身分証を作らなければいけなかった」


「なら一緒に町まで行きましょうよ、私が案内しますよ。


帰り道が一人じゃ心細いです・・・」


そういいながら上目使いで俺の腕に胸を押し付けながら

頼み込んでくるので申し出を受けることにした。


「わかった町までは守ってやるよ」


「ありがとうお兄さん」


そう喜びながら告げると股右腕につかまり胸元を無意識に押し付けられる

発育途上ながら柔らかいなと思うと何故か機関短銃がぶるぶると震えだし始めたが

気にせずに進むことにした。


(狐ババア起きなさいよ、雌犬が旦那様に纏わり付いてるじゃない!)


(うるさいのうもう少し眠らせろ、んんご主人の銃は付喪神化してるのか)


(よろしくな)


(ちょっと寝ないの、後で旦那さんに伝えて命を弾にして撃ってるのではなく


魔力を弾に変えてるからあまり心配をしなくていいと伝えて)


(判った伝えておこう、だが旦那様呼ばわりするのは許さんからのう、ぐーー)


(ねるなー!)

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