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生存 その2 森での接触

獣道を二人で歩いて行く、目的地があるわけではないが獣道を頼りに進んでゆく。


「所でご主人方向は間違ってないのかえ?」


「いや適当だ、いずれ水場か何処かに突き当たるかなと」


「気まま旅かえ、確か士官学校で習わなかったかえ?」


「あれは地図有とか天測とかだから使えないしそもそも忘れた」


「さすがは席次最下位じゃのう、ほっほっほっ」


「くそ、背後霊してたから全部見てやがって」


隠していた事を指摘されてぐさりと突き刺ささるが仕方が無い、


地図が無いから獣道便りなのだよ。


「所でご主人いつの間にかソ連兵に転職したのじゃ?」


「まあ、捕虜になって色々有ってな日本に帰れなくなっいたらあれよあれよと


ソビエト兵になったしまったのさ、死ねると思ったが死ねなかったよ」


「帝国軍人は捕虜にはなれずで大変じゃからのう、


せっかく再会できたのじゃ自ら死なないでおくれよ」


「ああ、俺も臆病者と痛感してるから自決は無理だ」


そう、ソビエト軍の捕虜になった時点で俺の人生は終わってるからな、

ここでも生き抜いてみせるさ。


「そうだご主人、水を持っていないのかえ?女神は食料をくれははずでは?」


「水だけは入ってなかったんだ、腰の水筒には入っているが予備が無いから


それに補給したくてな。


飲みたいのかホラ」


「いやいい、今のわらわは取らなくても良いみたいぞえ」


水筒を差し出すが拒否される。


「そうか、今の状態だと食事もとらなくてもいいのだな、排尿もか?」


「多分大丈夫じゃ、ただし美味しそうなものがあれば挑戦すっるぞえ」


「ならば後は便の方も大丈夫だという事かな?」


「わらわは思うにご主人は女心を思いやる余裕が無いのう」


「ほっとけ」


そう言い放つと何度か緑の小人達と出会うが撃退し前に進むと小川に辿り着く。

そして水辺を見て考え込む。


「どうしたご主人?水辺に付いたではないか汲まないのか?」


「上流に何があるか分からないと思ってな、面倒だが沸騰させるか」


そして枯れ木を集め貴重なマッチを使おうとするがヨーコが止める。

何をする気だ?


「ご主人、生前のわらわは妖術が使えたから火くらいは起こせると思うぞえ」


「***¥::¥ 八ッ!」


ボッ


見事枯れ木に着火し火を焚く事が出来た、ヨーコは本当に妖狐だったのだなと

感心する。

そしてその火を使って煙草に着火し一息を着く。


「ヨーコ凄いぞ、ありがとうな」


頭を撫でると耳がぴくぴくと動いて喜びを表しているの見ながら一服をする。

そして水が沸騰するまで休憩する事にした。


「ヨーコ、お前後どんな術が出来る?」


「鎌鼬とかの風を使った術や幻術と、浮遊と呪いかのう思いつくのは」


「解った、追々詳細を教えてくれ、所で幻術が使えるなら耳と尻尾を隠せるか?」


「嫌いかご主人」


急に泣きそうな表情に変わる


「そんなわけあるか!、人間の町に入ると困ると思って聞いたんだよ」


「それは大丈夫じゃ、ほれ」


「おお、黒髪美人だ」


耳と尾を隠せるなら人間形態での行動に支障はなくなる、

納得してくれるだろうか?


「ヨーコ、人間と暮らすと耳と尻尾が邪魔になるから悪いが隠してくれな、頼む」


「仕方が無いのう、理解はできるから従おう只し床の中では変身は解くぞえ」


「ああバレないようにな」


そうすることでヨーコの機嫌も元に戻り、そして水も沸騰消毒し終えて

水筒に補充すると、移動を開始する。


「川沿いに下れば集落に落ち合う可能性が高いからそれで行くか」


「まてご主人、右方向に話声がするぞ」


「隠れよう屈め」


様子を見る為茂みに隠れて声のする方向を見ると6人の男女の集団で、

各自剣などで武装しており、そのうち二人は妖狐のように頭上に耳をそして尻尾を生やしていた。

そして接触するかどうか様子を見るのか考慮するのであった。



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