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生存 その11 ギルドⅣ

モニカに連れられ舗装されていない道を歩き宿屋へ向かう。

道中を見ると、露店や木造の4,5階建ての建物が多く並んでいる、

レンガ作りの建物は見当たらず、欧州ぽいかと思ったが違うようだ。

地震が少ないとも取れるな。

道行く人々も耳が頭に生えてる者が多く、ヨーコの姿も左程違和感はないが

注目はされているようだ、俺達二人は確かに浮いている。


「お兄さん達着きましたよ此処です」


モニカに差された建物を見ると3回立てだが大きな建物だ

立ち止まっているとヨーコにせがまれ、出入り口へと入って行った。


「あらおかえりモニカちゃん、他の人達はどうしたの、それとその二人は?」


「あの、皆全滅しちゃって生残った私を助けてくれたのが、ゴローさんとヨーコさん


それで止まる宿が無いそうだけれど空いてるかな?」


恰幅の良い女将らしき人物に品定めされる視線を送られると、軽く頭を動かすと

表情を柔和に戻していた。


「すまない女将、相部屋で宿泊したいのだが良いですか?」


「ああ、モニカちゃんの商会で恩人なら歓迎さね、相部屋なら1泊8S


食事を朝晩つけるなら9Sだね、チップはなしで良いから」


「ああ頼む1週間食事つきで63Sだな」


鞄から銀貨63枚を取り出し支払うと驚かれる、銀貨捌きに感心されたようだ、

そして案内の小娘が現れた、女将に似ているが12,3歳位か小動物みたいだ。


「確かに、計算が速いようだね見慣れに格好だし、旅の者かね


聞いてると思うけど、盗難は関知しないからそれと隣人のトラブルもね酷いと


追い出すから了承するように、いいかしら」


「ああ構わない、じゃ何かあったら聞きに来るよ」


横ではヨーコが右腕に引っ付いて、食堂になっているフロアーを窺っている

そこで案内人の小娘が現れて部屋へと移動する事となった。


「ゴロー、ヨーコとのセックスは控えておくれよ壁は薄いから、


したくなったら専門の宿を教えるからさそこでしてきなさいね」


「ああ、その時にな」


「何じゃご主人淡白よのう期待外れじゃ」


そして、亡くなった遺品整理の打ち合わせの為に居残るモニカに部屋番号を教えると

案内人の小娘に案内されて部屋絵と案内された

303号室だ。

そして案内人の小娘が口を開いた


「モニカさんは301号室ですから連絡はしやすいかと思いますよ」


「そうか、あれのメンバーはみんな泊まっていたんだな」


「そうですね、一人部屋に二人泊っての不良客でしたけど」


「そうか大変だったな」


そうして部屋に案内されると小娘に銅貨を駄賃代わり10枚程握らせる

渡す必要がないと言われたが、少しは便宜が図ってもらえるかもと思ってだが

ヨーコは不満そうだ。


「ありがとうございます、私はキャスカです何かあったら御呼びください、


おかあさんが言い忘れていたけど外出時は絶対に店の人に預けてね」


「ああ、気を付けよう」


俺が答えるとペコリと頭を下げ、微笑みながら小娘は直ぐと去っていった。

元気そうな子供だ。

3畳位の部屋に小型ベットが両脇に置いてある狭い部屋だ、

そしてベットに腰かけると、ヨーコが横に座り顔を見合わせると言いつけを破り

俺を見つめる。

俺に従う従順なヨーコだが、裏切りを恐れる自分がいるがそれを尻目に

ヨーコから唇にキス受けた。

長い事背後霊をしていたから俺の心は見抜かれていたんだなと思うと、

ヨーコの心遣いを受け入れお互いを愛し合うのであった。




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