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好きでこうなったんじゃない  作者: 承認欲求の塊
2/2

どこで、間違えたの

自分は、世間一般でいう、裕福な家庭だった。




私立の中高一貫校に通わせてもらい高校二年生からは県内随一の予備校に行かせてもらった。




勉強は嫌いだった。



家で勉強はしたことがなかった。



もっぱら絵を描いてばかりいた。



アニメや漫画、ゲームが好きだ。



おかげで模試の結果はすべてD判定以下



偏差値は40を切っていた。



友達はいたが、その友達は同性愛者でもう随分前から自分に内緒でそういう関係だったそうでそれを知ってからは、何と無く居づらく自分から距離を置いた。



いつのまにか孤立して居た。



まぁ、授業中だろうが休憩時間だろうが大して上手くもない絵を描くヲタクに話しかける物好きはそうそういない。





予備校に行き始めてからはたんたんと毎日を過ごした。




親に大金を払って通わせてもらっている、だから、ちゃんと、しなくては。



そんな義務感で1年間通い続けた。



高2の秋、唯一話しかけてくれてた子が不登校になった。



年が明けてその子は転校した。



そして自分も不登校になった。




最初は、何と無く、1日休んだ。



でも、次の日も休んだ。



そしてまた次の日も休んだ。




3日に一度学校に行った。



5日に一度学校に行った。


一か月に一度学校に行った。




春休みが明けて、完全に行かなくなった。




それでも予備校には行っていた。




それでも後から入ってきた子にどんどん抜かされ、それでも親の期待に応えたくて毎日お腹を壊しながら、通った。





その頃から自傷行為をやり始めた。




学校に行ってない罰を自分に与えて欲しかった。それで許されたかった。






その頃から電話の音が怖くなった。



電話を取れなくなった。




プルプルプル、その音を聞くと怖くて怖くて仕方なくて耳を塞いで息を止めてじっと鳴り止むのを待っていた。





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