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成長チートでなんでもできるようになったが、無職だけは辞められないようです  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
傭兵王国編

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本当に元通り?

連続更新四話目です。

前の話を読んでいない人はそちらからどうぞ。

 なぜか、罪人系の職業が次々に開放された。

 ここまでも全然よくないのだが(チンピラだけが妙にショボイな)、ここからが問題だった。


【職業:平民が封印された】

【職業:農家が封印された】

【職業:狩人が封印された】

【職業:木こりが封印された】

【職業:見習い剣士が封印された】

【職業:見習い魔術師が封印された】

 ・

 ・

 ・

 ・

 延々と俺がこれまで解放してきた職業が封印されていく。

 いったい、いったいこれはなんなんだ?

 俺は慌てて自分の職業を見る。

【盗賊Lv1・山賊Lv1・海賊Lv1・デスウォーリアLv1・辻斬り犯Lv1】

 の五種類になっていた。

 盗賊を平民にしてみようと念じてみる。

 しかし、反応はない。

「まさか――ステータスオープンっ!」

 ステータスを確認する。

 転職可能職業から、封印されたと表記された職業が全て抹消されていた。

「ははっ! 俺たちの勝ちだ」

 そう言ったのは、治療を終えたばかりのマ物使いだ。

「お前が今受けたのは、リーダーの秘技、闇堕ちの呪いだっ! 一度使えば気絶してしまう切り札中の切り札だが、この呪いを受けたらだれもが犯罪職に落ちてしまう。俺たちが盗賊堕ちしないか心配していたお前が盗賊になるとか哀れだなっ! そして、俺がただの魔物使いだと思ったのがお前のもう一つの敗因だっ! 平民に戻るには、一度出頭した後、贖罪者になり、レベルを上げないとといけないが、お前はもう終わりだよ」

 マ物使いがそう言ったところで、マ物使いの懐から、蛇が飛び出してきた。

 マ物使いが親切に平民に戻る方法を教えてくれたことも気になるけど、それ以上に巨大蛇をどこに隠していたのか気になる。

「そいつは東大陸にしか生息しない凶暴な蛇だ! レベル1の盗賊に堕ちたお前はもちろん、見習い剣士や木こりに倒せるような雑魚じゃないぞっ!」

 と言われたけれど――これってチャンスだよな?

 とりあえず、第一職業を変更し、ステータスを確認した。

 これならいけるな。

 俺は白狼牙で襲ってきた蛇を一刀両断した。

 あっさりしたものだ。

「な……なんで」

 マ物使いは驚き声を上げた。

「なんでって、そりゃなぁ」

 デスウォーリアとか辻斬り犯ってかなりの上位職らしいから、レベル1でもステータスはそれなりに高い。山賊と海賊も一応は上位職だし。

 それらのステータスが合算されているうえ、スキルによる能力補正もあるから、蛇の一匹や二匹くらい倒せるさ。

【イチノジョウのレベルが上がった】

【山賊スキル:斧装備が斧装備Ⅱにスキルアップした】

【山賊スキル:装備強奪を取得した】

【海賊スキル:平衡感覚UPを取得した】

【海賊スキル:鳥の声を取得した】

【デスウォーリアスキル:肉体ブーストが肉体ブーストⅡにスキルアップした】

【デスウォーリアスキル:肉体破壊を取得した】

【辻斬りスキル:瞬殺を取得した】

【職業:平民が解放された】

 マ物使いが言っていた通り、贖罪者のレベルが上がったことで平民が解放されたようだな。

 第一職業を平民に変更してみる。

【職業:盗賊が封印された】

【職業:山賊が封印された】

【職業:海賊が封印された】

【職業:デスウォーリアが封印された】

【職業:辻斬り犯が封印された】

【職業:チンピラが封印された】

【職業:カオスウィザードが封印された】

【贖罪者のレベルが1に下がった】

【職業:贖罪者が封印された】

【職業:農家が解放された】

【職業:狩人が解放された】

【職業:木こりが解放された】

【職業:見習い剣士が解放された】

【職業:見習い魔術師が解放された】

 ・

 ・

 ・

 ・

 次々と封印されていた職業が元に戻っていく。

 なんだ、犯罪職からあっさりと元に戻れるんじゃないか……と思ったけれど、本当は裁判なりなんなりして特定の手順を踏まないと贖罪者となることはできないのだろう。普通の教会では転職できないに違いない。

 こんな状態では魔物を退治して経験値を貯める方法もままならない。

 そして、贖罪者のステータスってさっき確認したけれど、全ステータスが無職よりも低い最弱職だった。こんな状態では魔物を倒すこともできないし、

 レベルも以前のように高いままだ。

 第二職業から第五職業も盗賊堕ちする前の職業に戻っている。

 さらに、転職可能職業から犯罪職が除外された。

 これで元通りだ、やれやれ、焦らせやがって。

「なんでってそりゃ、お前の呪槍士の技が不発だったんだよ。俺の職業は前のままだ」

 俺はそう言ってマ物使いを鞘に納めたままの刀で殴って昏倒させた。

「おい、兄ちゃん。本当に大丈夫なのか?」

「ああ、大丈夫だって。本当に全部元通り……」

 いや、待て、本当に元通りか?

 俺は自分の職業を確認し、それが間違っていることに気付いた。

 再度自分の第一職業を確認する。

 平民だった。当然だ、俺が変えたんだから。

 つまり、第一職業が無職でなくなっている。

 かつて、フロアランスに辿り着く前に、俺はシステムメッセージにこう言われた。


【無職を第一職業から解除すると、無職に戻れませんが、よろしいですか?】


 つまり…………つまり、俺はもう無職に戻れないということ……なのか?

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