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成長チートでなんでもできるようになったが、無職だけは辞められないようです  作者: 時野洋輔@アニメ化企画進行中
砂漠の王国編

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ホムンクルスの名前とシーナ三号の新たなキャラ

 キスって、いきなりキスって、何を考えているんだ、このホムンクルス(裸)は⁉

「いきなりキスとか、羞恥心はないのか、お前はっ! 何を考えている?」

 ようやく解放された俺はホムンクルス(裸)にそう叫んでいた。

 こんなところ、誰かに見られたら……、

「マスターが見知らぬ裸の少女とキスしています。急いで録画しないと」

 見られてた、シーナ三号に。

 いや、まぁこいつならどうでもいいか。

「これは皆に報告しないといけません!」

「お前はややこしくなるから向こうに行ってろ」

 俺はシーナ三号の頭を叩き、向こうに追いやった。

「で、なんのつもりだ?」

 そしてホムンクルス(裸)に向き直る。

「羞恥心って、魔力の補給はマスターの義務だろ?」

「へ? 魔力の補給?」

 そう言えば、かなり力が奪われた気がする。

 だが――

「それなら背中でいいだろ、背中で。汗腺がいっぱいある背中からでも十分に魔力が送れるだろ!?」

「ええ、でもそれってかなり効率悪いじゃん。キスなら数秒で終わるのに、背中経由だと数十分かかる時もあるしさ」

「な、なんて奴だ」

 同じホムンクルスでもここまで性格が違うものなのか?

「マスター、なにか髪を結ぶ紐とかってない?」

「あぁ、妹が使ってたのならあるぞ」

 俺はアイテムバッグからゴム紐を取り出して渡した。

「サンキュ」

 そう言ってゴム紐を受け取ると、口で咥え、髪を整え始めた。

 ポニーテールだ。

「って、ピオニア! 急いで服を用意しろ」

「眼福なのでは?」

「いいから早くしろっ!」

 俺は背中を向けて、経文を唱え始めた。

 ただし、なんでもできるミリと違い、俺は経文などほとんど覚えていないので、ただ一心に「南無阿弥陀仏」と繰り返し唱えていたにすぎないが。

 暫くすると、

「マスター、着替え終わったぜ」

 と声がかかった。服は着替え終わっていたが、髪のセッティングにはまだ時間がかかっているようだ。結構苦戦している。

「あぁ……って、他に服はなかったのか!? よくそんな服があったな」

 ホムンクルス(裸)がホムンクルス(メイド)になっていた。そう、彼女が着ていたのはメイド服だ。しかも、ご丁寧にもピオニアまでメイド服を着ている。なんの店だ、ここは。

 そして、勿論、この世界における普通のメイドさんの服――ではなく、秋葉原あたりでよく見かけるメイド服だ。ふたりの髪の色と同じように、ピオニアは黄色のメイド服、もうひとりは緑のメイド服だ。

「マスターマリナが以前に図案を用意してくださったので作ったものです」

「あぁ、あいつか……ったく」

 真里菜はコスプレ好きだからな。あいつが普段から魔法使いの恰好をしているのも、実はマリーナの希望ではなく真里菜の希望らしいことが、最近になってわかったくらいだ。

「で、マスター、あたしの名前はどうするんだい? あたしもピオニア姉さんみたいに名前を貰えるんだろ?」

 ホムンクルス(メイド)は自分の髪を整え終えて言った。

「名前っていきなり言われてもそう簡単に思いつくもんじゃないだろ」

 ピオニアの名前も考える時は結構苦労した。

「いいんだよ、そういうのは直感で。名前の由来とか、字画とかそう言うのって所詮は親のエゴだろ。あたしはそういう名前よりも、これがあたしだって名前が欲しいんだよ」

「男らしい性格してるな、お前は――」

 俺は彼女の服や髪型、髪の色などを見て考える。

 一分ほど考える。ここまで考えると最早直感とは呼べない気もする。しかしこれ以上時間をかけると期待のハードルが上がりそうなので、いくつかの候補の中からその名前を選んだ。

「ニーテでいいか?」

「ニーテか、いいぜ、それで。で、どういう意味なんだい?」

「意味とか聞かないんじゃなかったのか?」

「聞かないなんて言ってないさ。気にしないでいいって言ったのさ。名前は気に入ったよ。たとえ、この名前がマスターの昔の恋人の名前でもあたしは受け入れるつもりさ」

「そんなギャルゲーのキャラに名前を付ける時のようなことはしねぇよ。由来はそれだ」

 俺はニーテを、正確には彼女の髪を指さして言った。

「ポニーテ(・・・)ールだから、ニーテだ」

「なるほど、確かにあたしらしい名前だ」

 彼女はそう言うと、本当に怒りもせずに嬉しそうに笑った。

 一周回ってピオニアより付き合いやすい奴に思えてきた。

 そうだな、可愛い女の子として見ると変な気持ちになったりするかもしれないが、男友達だと思えば、とても関わりやすい奴だろう。

「で、マスター、ひとつ質問があるんだが」

「ん? なんだ、ニーテ」

「いつエッチするんだ?」

「するかっ!?」

 俺はニーテの質問にそう返事をした。

 前言撤回、こいつ、滅茶苦茶だ。


 とりあえず、ニーテには新たに作った鉱山と畑の管理をしてもらうことになった。

 まぁ、いろいろと問題はあったけれど、これで無事に人員不足は解決しそうだな。


「マスター、さっき頭を叩かれたショックで、語尾がおかしくなったデス。これは新たなキャラの獲得と思っていいデスかね?」

 シーナ三号がバカなことを言ってきたが、うん、この程度は問題ないだろう。

 本人(本機械?)も嬉しそうだし。

準備できたので、短いながらも今日から暫く毎日更新します。

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