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終末は突然に  作者: SMILE
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初めての夜

 停電になったのがまだ日が明るい時で良かった。今は4月、もう寒くないからエアコン無しでも生活は出来る。

 ただ、停電が一時的なものか永続的な物かがわからない。テレビもネットも出来ないから情報源がなく、携帯も回線が使えない。とりあえず何をすべきかと考えた。電気が使えなくなったので水が使用出来なくなる可能性も高い。なので空のペットボトルとかの容器に水を貯められるだけ貯めた。いざという時の為にリュックで持ち運び出来るように荷物をパッキングしておいた。

 そうこうしている間に夜になってしまった。停電になっているので、まわりは見たことない位の暗さ。そして静寂。まだここら辺りは安全なのかも知れない。車の通る音位しか聞こえない。情報が無い。ふと思い出した。(は!車にラジオ付いてるじゃん!)そう思い車に向かった。

 慎重に車に向かった。まだ近所は大丈夫みたいだった。車に乗りアクセサリーでラジオを聞く。

「只今避難勧告が出ている地域は関東、東北、東海甲信越となっております。人通りの多い地域は行くのを避けましょう。」

(やはり、今日見た貨物船と飛行機事故が原因か)そう思っていたら、

「只今入ったニュースですと、九州、北海道にも人が襲われる事件が発生した模様です。皆様無駄な外出は避けましょう。」

(北海道もか。日本の交通の便の良さが仇になったのか?とりあえずいつまでも車で聞けないし、ラジオを何処かで入手せねば)

 そう思い行動したが、付近は皆停電。昼間寄ったホームセンターも停電していて閉まっていた。(失敗した、とりあえず家に戻るか)とりあえず情報確保は現状車のラジオのみとなってしまった。

 その後家に帰って夕飯を食べる。(明日はとりあえず仕事は休もう。どちらにせよ連絡つかないし)外を見るとロウソクかランタンかの小さい灯りを付けた家がちらほら見えた。テレビも見れないしやる事もないので早めに寝に入った


「ドーン!」

遠くの方で爆発音がして目が覚めた!外を見ると煙が上がっている場所が見えた。結構近くだ。不安になり、玄関の鍵が閉まってるか確認した。(大丈夫、閉まってた。)

 遠くの方で叫び声が聞こえた。1人ではなく複数人らしかった。マンションの前の道に1台通りすぎる車かあった。よく見ると人が引きずられている。でも全然止まる様子は無かった。少し通りすぎた辺りで車が電柱に正面からぶつかり停まった。衝撃で運転手が前のめりになったのかクラクションが鳴り響いている。後ろの席から人が出てきた・・・と思ったらさっきまで引きずられていた人がその人に襲い掛かっていた!顔の肉を噛まれた血だらけのその人は痛みに耐えられなかったのか静かになって倒れこんでしまった。その間もクラクションは鳴り響いている。近くの住人が出てきて運転手を助け出そうとしたが、今度は顔を噛まれた人が立ち上がり助けている人にまた噛みついた。噛まれた人は血だらけの顔の人を突飛ばし家に戻っていった。だがその人のお陰でクラクションは鳴り止んだ。(これマジだ。ヤバイぞマジで・・・)

 やがて運転手も立ち上がり辺りを見回している。電話は繋がらないから警察も救急車も呼ぶことが出来ない。広一は下で起こった出来事を見てたら家から出られなくなってしまった。しばらくしたら今度は噛まれて家に戻った家から悲鳴が聞こえてきた。しばらくすると悲鳴は聞こえなくなった。ドアが開いて人が出てきた・・・が、何かおかしい。出てきた家族の一部が欠損していた。こっちを向いた・・・ような気がしてつい隠れてしまった。そのまま部屋に入って隠れるように身を屈めてたら気付いたら寝てしまっていた。

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