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出会い×不死身  作者: yuki
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「いいか?驚くな?さっき思い出したんだが、お前の苗字ってなんだ?」

今更そんな事を聞くか?別に驚くことじゃないし。

「俺の苗字は宮之原だ。なんもビックリする事じゃないじゃないか」

俺はそう言いながらベッドに座った。

「やっぱり……そうか。念のため、お前の母親の名前は?」

はぁ⁉︎なんでこいつにそんな事言わなきゃなんねぇんだ!

「言うとなんかあんのかよ?」

俺は理由もなく言いたくないという意味でそう言った。

「ああ、実はもしかしたらの話なんだが……お前の母親も不死身だったのかもしれん。なにか聞いてないか?」

…………

「あははは!んなわけねぇじゃん!面白い冗談だな!それで?まだ何か推測でもあんのか?」

俺は笑いながらそう言った。

「信じてないんだろう。まあ、推測っていうのはそうだが……お前とは1度会ったことがあると思うんだ。いつだったかな……私が不死身にもうなって、数年たった頃だ。お前が、5、6歳の時に1度、会った……と思う。お前は、覚えてないか?」

……。5、6歳……俺が記憶喪失になった時……。俺は1度、記憶を失っている。

「そんなのおぼえてねぇよ」

俺はそう言って、そっぽを向いた。

「俺はあいにく、記憶が無いんでねっ!そんな昔の事は覚えてませんよっ‼︎」

俺はムキになって、大声で叫んだ。防音だってんなら、大丈夫だしな。

「記憶喪失か?へぇ〜、知らなかったなー……それで?その記憶はまだ、戻って無いのか?」

同情なんて、いらねぇんだよっ!

落ち着け、落ち着けと言い聞かせ、

「戻ってねぇよ」

と一言そう言った。

リータは「そうか」と言って、目を閉じていた。

リータが目を開いた時に目が合った。反射的に俺は逸らしてしまったが、リータは見続けている。そして、話を始めた。

「お前の母親の名前は宮之原華月(みやのはらかづき)だろ?」

……なんで……知ってるんだよ……。母さんの事……なんで…なんで……。

「そうだよ……母さんの名前は華月。調べたのか?その嘘を作るために?」

フン!そんな嘘で俺をどうしようっていうんだよ‼︎

「いや、違う……本当に知り合いだっていう事を知っておいてほしかったんだ。……華月さんは、私の一番尊敬できる人だ。お前はどうだ?華月さんの事だから、何か体で覚えさせられてるんじゃないか?」

リータはそんな事言った。そして、思い出そうとする。


ゾワッ


「うわぁーーーー‼︎」

俺はそう言って、頭を抱えて、顔を真っ青にさせた。

リータが話かけてきた。

「どっ、どうした⁉︎なにか思い出したのか⁉︎」


立ち上がって、俺の元へやってくる。早足で。

「いっ、いや。思い出そうとするとなんか……こう、怖い悪夢?見たいなのが襲って……1瞬見えるんだけど、怖くて思い出せない……」

そう。なんかこう、ゾワッっとする。

「そうか……何でだろうな?」

「あっ、ああ。なんでだろうな……」

ちょっと考えて、時計を見ると、12時を回ろうとしていた。

「そろそろ寝ないとな」

リータが言った。

「まだ、風呂に入ってねぇから、入ってから、俺は寝るよ」

「そうか。じゃあ、おやすみ」

そう言って、俺の部屋を出ていった。

俺は風呂に入って、そのあとベッドに潜るといつの間にか寝ていた。

どうでしたか?読んでくれてる人がいたら嬉しい限りです。

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