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今は夜。
殺し屋になるつもりはねえ……のに。
あいつはいろいろ話してあやふやになっちまった…
そして無意識に俺はつぶやく。
「何故、こんな事に……」
俺はベッドにくつろぐ。頭の後ろに腕を組み、これからのことを考える。
さて、俺は殺し屋になれ。と言われてはい、いいですよ!と言うようなバカじゃあない。
「さあて、どうしたものか……」
俺はそんな事を考えていると、ノックが聞こえた。
「おい。今、いいか?」
リータだ。何の用だ?数秒考えて、
「ああ、いいぞ」
と答えた。
リータが入ってきた。「何の用だ?」というと、「さっきの話だ」と答えが返ってきた。あぁ、殺し屋の話ね。
「わりぃが、お断りだ。殺し屋なんてしないぞ」
俺はそう言った。リータは小さくため息をつき、こう言った。
「じゃあ、お前はどうやって生きるんだ?不死身は差別され、普通に生きるなんてでいないぞ?」
確かにそうだ。そんな事、とっくの前から知っている。
「ああ。だからって、殺し屋になるなんて事、したいとは思わない。だから、死ぬ方法を探してる。お前は死にたいと思った事は無いのか?」
俺は何度も思う。「死にたい。何としてでも」毎日。毎日。リータは……違うっていうのか?
「私だって、一度死んだ。私は生き返らせてもらったのは、感謝している。あのまま死ぬのは嫌だからな。お前は1度も感謝した事をないのか?」
俺は……最初は感謝してた……よな?でも………俺…
ハッ
俺はなんで死にたいと思ったんだ?
……大切な人が消えるから……いや、これは、嫌いになってからだ……。
少し考えていると、リータが聞いてびっくりな事を話してきた。
「覚えていない……のか…やはりな」
⁉︎
どういうことだ⁉︎やはり?俺はそんな事覚えて……思い出せない……。
「やはりって……どういうことだ?」
俺は、遠慮がちに聞いてみた。
「覚えてないんだよ、みんな。私も含めてな。生き返った後しばらくの記憶が。いや……所々あるのか?不死身系の記憶がなかったんだったか?」
……成る程…俺以外にも、ない奴はいる……と。
でも……なんでだ?
「……それが皆、分からないんだ。だから、っていうこともある」
リータが言った。
「何がだ?」
俺は聞いた。リータは少し、目を閉じて開けた後、言い放った。
「記憶探しだよ。いや……正確には、どうして、記憶がないかの理由を探している…と言った方がいいかな」
この言葉が俺がきれいに覚えている記憶だ。
……まず聞きます。どうでしたか?読んでもらえているか、緊張です…でも、読んでくれていたらとても嬉しいです(^^)これからも、どうぞよろしく、お願い致します